最後に博士学生(博士課程後期学生)に対する研究指導方針です。
基本的に修士に対する指導と同じような感じなのですが、もうちょっと自分でやってもらうことを期待する割合が増えて、
- 課題は私が与えてもいいですが、できれば自分から(こんなことをやりたい、こんな風にやってみたいという)提案してください。通常「どうやるか」を探すよりも「何をやるか」を決めるほうがより難しいので、最初のうちは「自分が頑張れば多分解決できる」レベルの課題を適切に設定することは出来なくて当然なのですが、そこは私と議論して、ということで。
- 多分私もどうやればわからない内容だと思うので、こんな風にやれば多分うまくいきそうだからとりあえずそうやってみましょう、というのも議論しましょう。
- 後は自分でやってください。
- うまくいったら1に戻ります。
といった感じです。もちろん適宜相談には乗ります(が、私が解決法を示せるとの期待はしないでください)し、環境整備はやります。まあ基本的には、3年間も自分の時間があるんだから、人に言われたことでは無く自分で決めたことをやってください。その方が楽しいし何よりも結果と過程にプライドが持てるでしょう。といったところです。
一方、おそらく博士課程の学生といえども、結果をまとめる、という点に関してはまだ私が具体的な指導をできる余地は多々あると思われます。この結果をどのようにまとめてどの学会で出す、どの雑誌に投稿する、ということに関しては、一緒に議論しましょう。 尚、将来特に研究職に進むことを考えている学生にとっては投稿論文の本数が重要であることは十分に理解しています。が、闇雲に本数が多いほうがいい的な1指導はしないようにしています。研究職に就くのであればなおさら、学生でなくなった後もコンスタントに論文を出せることのほうが、学生の間に**本論文を出したということよりも重要になると私は考えています。