Guidance Policy

研究室学生への希望/要望

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常日頃研究室の学生に伝えていることです。指導方針運営方針、特に当研究室と合わないと思われる方も併せて読んでいただけると色々なことが何となくわかってもらえるのではないかと。

研究室に閉じこもらないでください

研究は1時間をかければ何とかなるというものではありません2。研究がうまくいかないのであれば、ずーっと研究室に閉じこもるなんてことはせずに、どっか行ってきてください。また、もっと広い意味で、一つのことを深めるのはもちろん大切ですが、それと同じくらい、色々なものを見て経験することも大切だと思います3。なので、当研究室は留学やインターンシップも奨励していますし、ちまちませずどかっと休むように、とも言っています。尚、研究室来なくていいですよ、研究そこそこでいいですよ、という意味では全くないので誤解無きように。こう言っちゃなんですが、うちの学生の業績は客観的にみて結構すごいと思いますよ4

不平・不満をため込まないで改善を提案してください

現実的に各人の細かい状況まで把握することは無理ですし、ましてや心の中でどう思っているかなんてことまではわかりません5。なので、不平・不満があった場合にそれをため込んでしまわれると、正直色々と難しいものに発展してしまいかねません6。研究テーマに不満があるのであれば途中で変えることも可能ですし7、研究室内の各種取り決めなども固定的なものではなく、状況に応じて変えてゆくべきものだと考えています8。不平・不満があるのであればため込んだりましてや爆発させるのではなく、改善提案という形で私に伝えてくれることを願っています9し、不完全なところの多い組織のはずですので、そのように捉えて動いてもらわないと、ストレスが溜まってしまうと思います。

沈黙しないでください

毎日、もしくは毎週の研究の進捗を細かく報告させるということは行っていませんし、今後も行うつもりはありません10。もちろん議論や相談はいつでもウェルカムですが、マイクロマネジメント的なことをしない以上、相当程度任せるという形となります11。その一方で、各人のスキルや知識、さらには興味にも少なからぬ差があるのは事実なので、特に研究を始めたばかりの学生に対しては、与えた課題が当該学生にとっては適切なものではなかった12ということも十分にありうるわけです13。特に何も言ってこない=予定通り問題なく進んでいる、と私は基本的に考えてしまいますので、何か不都合が生じた場合、そこで沈黙してしまい何も進まずに時間だけが経っているということになると14 、非常に大きなすれ違いに発展してしまいかねません。言わなくてもわかるでしょ、わかってくださいね、ではなく、言わないとわからない、というのを前提としてください15

能動的に動いてください。

教育機関としての東北大学大学院の役割は、指示待ち人間を育てることではなく、たとえそれが与えられたものであっても、課題に対して主体的/能動的に取り組む人物を育てるということだと考えています16。そのため、多分に繰り返しになりますが、研究室運営についてはもっとこうしたほうがいいということを、研究に関しても教員からの指示を待つのではなく教員にこれをやりたい、これをこうしたい、ということを、学年によらず提案/主張してくれることを強く期待しています17

言われたことを鵜呑みにしないでください。

何事も正解に至る道筋は1つではないですし、正解も1つではないかもしれません。立場が上の人から言われたことを鵜呑みにするのではなく、それはあくまで一つの見方、考え方ととらえて、自分で考えてください。

「まだ習っていないので知らないです」「教えてください」と主張しないでください

研究指導方針にも書きましたように、研究内容そのものよりもむしろ、研究活動を通じて未解決の問題に取り組むことが、大学院における研究教育の本質だと考えています。そのため、必要な知識を自分は有していないというのであれば、じゃあ自分で勉強してくださいというのが当研究室の基本的な考え方です。「**の講義はとらなかったので知りません」のような主張されると正直どうしようもありませんし、多分それ以外の面でも根本的なところでのすれ違いを生じてしまうと思います。

「やらない」ことを主張しないでください

教員による提案が正しいとは限りません。が、「やらないほうがいい」ということを主張するのではなく、「そうではなくこうやったほうがいい/それではなくこれをやったほうがいい」と主張するようにしてください。そうでないと教員の能力以上のものは生まれません。

とりあえずやってみてください(やってみましょう)

イチローの通算打率だって1/3くらいなんだから、思い通りいかなくて当然で、我々凡人は打席に立つ回数を増やすしかありません。うまくいけばラッキーですし、うまくいかなくてそのやり方ではうまくいかないということが分かったのでいいんじゃないでしょうか。基本No action, No reaction。何かやれば何かいいことがある、わけではないけれども、何もやらなければ何もないわけです18

研究者になるために研究しているわけではないことを理解してください

当研究室においては、将来研究職に就くためのトレーニングとして研究を行っているわけではなく、ましてやいい結果を出すことが研究を行う目的ではない19、としています20。詳細こちら

自分と他人を比べないでください

大学院になりますと一人一人異なった研究テーマを持つことになります。なのでほかの学生21と研究の進み度合いを比べることは必ずしも合理的ではありません。***だったら***だったのにと思いだすと往々にして建設的ではない不満や不平を抱えることになりますし22、ましてや***はうまくいっているのに自分は、的な考え方にとらわれてしまうと何一ついいことはありません23。尚、これは博士進学する学生には特に留意するようにと伝えている事柄24でもあります。

誠実であってください

「誠実」の定義には様々なものがあると思いますが、国籍も含めて様々な背景のメンバーがおりますので、「約束、締切、ルールを守ること」を誠実であることの定義としています。個人としてのパフォーマンスがいかに優れていたとしても、この3つが守れない人物は組織を崩壊させかねません。もちろん事前に予期できないことは往々にしておきますので、例えば当初設定した約束や締切が守れないということも十分にあり得ると思います。その場合は事前(直前ではありません)に伝えてもらえればもちろん問題ありませんし、またルールも各種効率化のためのものなので、改善の余地があるというのであれば変更は可能です。ただ、何も言わずに勝手に約束、締切、ルールを破るのはだめよ、ということです。

研究室運営には協力してください

学生にとって研究室とは学位研究を行う場である、ということは十分に理解しています。しかしながらその一方、各研究室の運営は相当程度各研究室に任されていますので、当該研究室の教職員だけですべて対応する、というのは現実的に不可能です25。そのため、研究室の学生には研究室運営にかかわる業務をお願いすることになります。具体的なものとしてはネットワーク関連のものから書類関連、ゲスト対応まで色々とありますが、もちろん皆が皆同じことをやる必要は無いので、各人のスキル26と立場27に応じて適切なものをアサインするようにしてはいます。ただ、自分は自分の研究だけをやります、運営業務はやりません、というのは公平性という意味でちょっと受け入れがたいものがありますので、理解ください28

指導教員を信用しないでください

詳細こちら。むしろ反面教師としてご活用ください。


  1. 誤解を恐れずに言いますと皆さんの将来の仕事もだと思います。
  2. 時間をかければ何とかなるという状態までいかに早くもっていけるかが肝要とも言えますが。
  3. T型とかいうやつです。尚、その上位がπ型、最上級が爪型らしいです。ごめん、マジで無理。
  4. これは本当。まあ私が頼りないから自分で頑張らざるを得ないということなのでしょうが。
  5. 「言わなくてもわかっているはずでしょ」という考え方は往々にしてトラブルの種でしかないということは既婚者であれば同意してくれるはずです。
  6. 何があっても不平不満を感じるなという意味では全くありませんので、くれぐれも誤解なきように。
  7. 私自身M1からM2になるあたりで研究テーマを大きく変えています。
  8. 実際後者に関してはうまくいっていないと思われるものに対してはかなりの頻度で変更しているのが常です。
  9. やりたくないことはやらないでいいですよ、ということではないので誤解なきように。
  10. 論文提出締切間際の修羅場等は別ですが。
  11. すごくかっこいいですが、めんどくさい&頭がそこまでまわらない、というのが本当のところだったりします。
  12. 色んな意味で。
  13. 課題が不適切ということであればその責任はむしろ教員側にあるわけで、早急に修正/変更するべきなのです
  14. あまりこういうことは言いたくないのですが、もしくは嫌なことは放っておけばそのうち消えてなくなると考えるのであれば尚のこそ。
  15. くどいですが既婚者なら絶対に同意してもらえるという自信があります。
  16. また、そのような姿勢で物事に取り組む中で、新しい課題や目的を見出すという、もう1段上の立場の視点が身についていくものと思います。
  17. もちろん最大の理由は私が楽できるからです。
  18. 数年とかもっと後になって振り返ってみると、あれをやったからこうなったんだなというのに気づく、ということは結構あるものです。いわゆるwe can’t connect dots looking forward; we can only connect them looking backward。
  19. 学生の立場からは。
  20. You can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.(Steve Jobs)
  21. これは研究室内外問わずです。
  22. 不平や不満を言わずにとにかくやれ、といっているわけではありません。念のため。
  23. もちろん知人の成功を自分の向上心に昇華できるのであればいいのですが、、、なかなか20代でそこまでは難しいのが普通だと思いますので。
  24. 自分がまだ学生で将来が全く見えないにもかかわらず、ちょっと前までは同じような感じだった同期が、就職して給料もらっていて、結婚して子供もいて、さらに35年ローンを抱えているのを見たりするのは、結構精神的にくるものがあります。
  25. 仮にできたとしても、それによって本来教員が行うべき学生の研究指導等に大きなしわ寄せが行ってしまうことになります。
  26. もちろん留学生に日本語の書類を作成なんてことは依頼しません。が、留学生だからと言って運営業務を全くやらなくていいというわけではありません。
  27. もちろん学年が上になるほど量的には増えていくと思います。
  28. 非常に興味深いことなのですが、運営業務に積極的な学生ほど研究成果が出ているという傾向があったりします。また、短期的にはただの負担増と思うかもしれませんが、計算機セットアップさんざんやったためにネットワークやシステムの事がわかるようになったり、外国からのゲスト対応をやったら留学が簡単に決まったりと、将来的には色々なことに繋がったりする可能性もあるわけです。

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