各種プレゼンの発表資料準備において、当研究室でこういうことはやらないでね、と指導・指示している内容をまとめておきます1。発表資料に関するべからず集はこちら。
Contents
時間超過は絶対にしないこと
与えられた時間以内に発表を終えるようにしてください。超過が許されるのはせいぜい30秒で、それ以上は聴衆を皆敵に回すと思うべきです。厳しいと思うでしょうが、練習すると結構ぴったりになるものです。Time is money。人の時間を奪わないように。授業時間終わっているのに講義続ける教員をイメージしましょう。
スライドを「読まない」こと
スライドは読ませるものではなく見せるものです。スライドに書かれている文章を読み上げるだけというのはプレゼンテーションとはいえません2。教員がただ教科書を読んでいるだけの講義をイメージしましょう。
聴衆にケツを向けて発表しないこと
プレゼンは聴衆に何かを伝えるために3行うものです。聴衆にケツを向けてスクリーンに映ったスライドだけを見て発表したのでは、何かを伝える意思があるとは思えません4。全く学生の方を見ずに講義する教員をイメージしましょう。
練習せずに本番に臨まないこと
やっぱり最終的にはリハーサルを重ねるしかありません5。似た内容だからといって練習もせずに本番に臨むなんてことは絶対にしないこと6。しどろもどろの講義をイメージしましょう。
その場しのぎの対応をしないこと
通常発表後に発表内容に対する質疑応答の時間があります。その場しのぎのいい加減な対応をせず、わからないことはわからない、やってないことはやってないと誠実に答えてください。痛いところ指摘されたからといって逆切れしてごまかすなんてのは厳禁。
事前のテストを怠らないこと
スライドが正しく映るかのチェック(PCとの接続、オンラインの場合の共有機能の確認など)は必ず行ってください。また、ビデオなどが埋め込まれている場合はその動作確認も。スライド準備に手間取ると聴衆の怒りや憎しみをかってしまいますので。
ひたすらしゃべり続けないこと
ポインターや指示棒を使って、どこについて説明しているのかを適宜明示するようにしてください。しゃべった内容の1/10くらいしか相手には伝わらないものなのです7。
早口でしゃべらないこと
しゃべることが目的ではなく、伝えること8が目的です。早口や逆切れで誤魔化すのは、高等テクニックではありますが、学生のうちはやめておきましょう。
- 別ページにある研修I,IIや卒論などの発表指導とかぶるものも多々ありますが。
- スライドに書かれている文章を聴衆が読むスピードと発表者が読み上げるスピードが異なるため、これをやりますと聴衆にとっては実はかなり精神的な負担になるのです。
- 本当は聴衆に何かをしてもらうため、ですが。
- また、それでは聴衆に何も伝わらないと思います。
- デーモン小暮閣下も「リハーサルでは自分が世界で一番下手だと思え、ステージでは自分が世界で一番偉いと思え」とおっしゃられております。
- スティーブジョブズのプレゼンも本当はすごい綿密な事前準備に支えられていたものだったそうです。
- だからどうでもいい、というわけにいかないのが世の中つらいところです。
- 本当は何かをしてもらうこと、ですが。