指導方針、というのとはちょっと違いますが、大学院における研究は、学部及び高校までの勉強とはかなり違うんですよということを端的に述べるため1、入学試験(勉強)2と、研究活動3の差異についてまとめておきます。
試験中他人と相談してはいけません。
→どんどん周囲と相談/議論してください。
試験中スマートフォンなどの通信機器の使用は禁止です。
→情報収集はとても重要です。どんどん使ってください。
問題文をよく読みましょう。解答に繋がるヒントがあるはずです。
→どこにヒントがあるかなんてわかりません。
解がない/複数の解がありうる設問でしたので、全員一律正答とします。
→解があるかどうかはわかりません。
重要な公式はしっかり覚えましょう。
→記憶は頼りになりません。いくら慣れていても具体的な手順はマニュアルを見て確認してください。
模範解答はこれです。
→誰も解いたことがない問題なので模範解答なんてありません。
易しい問題からまず解きましょう。
→誰でも解ける/ネットに答えが転がっているような問題はやらなくてもいいです。
試験時間は**分です。
→そんなすぐに答えは出ません。
試験時間中は問題に集中しましょう。
→わからなかったらとりあえず一晩寝てまた明日考えましょう。根詰めてやってもあんまりいいことはありません。
とりあえずすべての解答欄を埋めましょう。
→知らない/わからないのに知っている/わかっているように振舞うのは絶対にやめてください。知らないことは知らないと言ってください。
教科書にあるこれを正答とします。
→論文は正しいとは限りません。あくまで参考情報程度です。
わかるまで考えましょう。
→わからなかったらまず検索。ネットにも答えがなかったら周囲の人に聞きましょう。
毎日**時間勉強しましょう。
→好きにしてください。期日を守っている限り何も言いません。
この問題集をやっておけば大丈夫です。
→勉強するべきことは無限にあります。
こうして比較するとじゃあなんで旧態依然とした試験をやっているんだということになってしまうのですが、それなりの基礎学力は必要&現実的に上記に基づく成績評価4は困難、ということで、仕方がないわけです。