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Michigan State University訪問

更新日:

2019/10/15-19

今後に向けた打ち合わせのため、昨年に続きミシガン州立大学を訪問してまいりました。

ミシガン州立大学があるEast Lansingはデトロイトから100kmくらい。デトロイト空港から出ているバスで約2時間です。

約1年半ぶりのCollege of Engineering。

チューバッカとハーマイオニーと知らないおっさんはいなくなっていました。契約満了か途中解雇かはわかりませんが、米国なので後者の可能性も多分にありそうです。

多少仙台よりも寒かったですが、紅葉も始まっており非常にきれいなキャンパス内を散策します。例によってのスタジアム。

その横には新しい建物を建設中。

こんな感じでこの季節も非常にきれいなキャンパスです。

以下、例によってあんまり仕事とは関係ない写真。

こちらのProf. Y. Dengに大学の近く(アメリカ的に)の寿司屋に連れて行ってもらいました。

握りはともかく、巻き寿司はまず日本ではきかないようなものばかり。とりあえず折角なのでMSUロールとスパルタンロールを注文しました。

こちらホテルの朝食のスクランブルエッグ。何かビニール袋に入った状態のものをこの容器に入れていました。Made in 工場。

ホテルの近くにあったスーパーにて。横にあったはかりで量ったところタマネギ1個は0.75ポンドくらいだったので、そんなに安いというわけでは無い様子。

トマトも結構高い。

葉物も高い様子。

多様な米。

こいつに至ってはどうやって食べるのか想像もつきません。

恒例のビールの値段チェック。

6本パックで10ドルくらいが相場みたいです。アメリカというと酒も大量にというイメージがあるのですが、ミシガン州立大学はキャンパス内禁酒ですし、実はそうでもないようです。

帰国便は早朝だったので前日はデトロイトの空港の近くに泊まりました。周囲はこんな感じ。

でかくて、広いです。

こちらもアメリカ的な食事。

ビールはなぜかIPAが多いように感じました。

もう1本。

今回も快く迎えていただきましたProf. S. Udpa, Prof. L. Udpa, Prof. Y. Dengには心から感謝いたします。

折角なので少しこちら米国の大学院事情も。 あくまで私の聞いた範囲なのでどこまで一般性があるかはわかりませんが。

まず、学部学生のほぼ全員が修士に進学する東北大学1と比べると学部と大学院が非常に明瞭に分かれており、学部から進学してくる大学院生というのは稀のようです。今回訪問した研究室では、ほぼ全員が外国からの留学生でした。具体的にどのように学生を集めているのかまでは聞いていませんが、基本的には各教員の知名度で、ということのようです。研究室制ではなく各教員が独立しているため、准教授であっても博士課程の学生(基本PhD Courseです)を10名ほど指導しているということは十分にあるようです。つまり、研究は基本的に教員+博士学生で進められているようです。実態として修士がメインの東北大学と比べるとまずこの点でかなり違う、ともいえるのですが、実のところこちらでは修士と博士が東北大学ほど明確に分かれておらず、基本的に大学院生は皆博士学生として入学(入学条件は学部卒であることで、修士号はなくてもいい2)しているようです。

で、さらに大きく異なるのが、指導教員は自身が指導する学生の経済的なサポートもしなければならないということ。端的には、教員は学生に月約20万円の給与と、各種保険、授業料を払わねばなりませんし、これが払えないのであれば学生を受け入れることが出来ないというルールになっています。もちろん大学がそのお金を出してくれるわけがないので、教員は頑張って外部プロジェクトを取って、学生の人件費を稼がねばならないわけです。なんやかんやで学生一人当たり1,000万くらい必要になるようです3

というわけで、学生の側からすると全員が学振持ち状態でして、経済的な問題無く研究に打ち込むことができる、というわけです。ただし、奨学金ではなくあくまで給与なので、当該給与の出処である外部プロジェクトのために継続的に結果を出し続けなければなりません。学振であれば研究の進展に伴って自分の判断で方針変更ということもありうるでしょうが、スポンサーが満足するかが第一4の外部プロジェクトにおいては、流石にそれは認められないものと思います。となると必ずしもプロジェクトにおける研究が博士研究となるとは限らないわけですが、そこは指導教員の腕の見せ所のようです。経済的な心配をすることなく博士課程進学(入学)を決められる5、ある意味プロ研究者的な働き方を経験することが出来る、という大きなメリットはある一方、何も考えないと作業員になってしまうわけで、実は相当に高い意識が要求される環境であるようにも思いましたが6

一方で、教員の側は、毎年数億円の研究費7を外部プロジェクトで持ってこないと破綻する、という状態になるわけです。日本であれば研究費がないならワンカップ大関の空き瓶をビーカー代わりにして、といった感じで凌ぐことができるのかもしれませんが、学生給与という固定出費があるこちらでは、そうもいきません。結果として、研究費が取れる→学生指導できる→研究結果が出る→研究費が取れる、というループから外れると、一巻の終わりとなってしまうとのことです8。多少の誇張が入っているとは思いたいところですが、競争は非常に厳しくかつ尋常ではないストレスということは確かだと思います。何はともあれ、今回こちらの大学の私とほぼ同年代の教員の仕事ぶりを見て、正直少し自己嫌悪に陥りました。


  1. の工学部
  2. 修士号があると多少早く博士研究が終わるようですが。
  3. 米国の大学の学費は日本のそれの10倍くらいです。
  4. とのことです。当然ですが。
  5. 博士課程学生を増やそうといわれている中であまり大声では言えないのかもしれませんが、経済的な理由で博士課程進学を断念するということであれば、東北大学の修士→MSUで博士、というのも十分にありと私は思います。
  6. 個別の研究環境を考えないならば、自身の研究費がある、自分で研究プロジェクトをマネジメントできる、ということで学振の方が良いと思います。修士研究がM2の12月くらいまでに終わってそこから就職活動となれば、学生にとっても色々なものを見た上で進路選択ができるようになると思うのですがね。
  7. オーバーヘッドは50%を超えているそうで、、、
  8. ということもあって1億近いスタートアップが大学からでるようですが、、、

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