ここ1,2週間の激しい気温の変化を受け、気候変動について考える会を開催しました。
こちらが今回の教材。ドイツのポツダム研究所が制作したKEEP COOLというボードゲームです。発売年はおそらく2004年と結構古いのですが、その筋ではかなり有名なゲームです。
今回はゲームの最大プレイヤー数である6人でプレイ。各プレイヤーは
- 米国およびそのパートナー国
- ヨーロッパ
- 旧ソ連
- OPEC
- TIGER COUNTRIES
- 発展途上国
のいずれかとなり、自国に与えられた勝利条件の達成を目指すことになります。この勝利条件が曲者で、自国に発電所を建てるだけではなく、全プレイヤーの**が**以上/以下であることが課されてしまうのです。
で、こちらがメインボード。黒=気候変動に直結する発電設備(石油?)、緑=気候変動には繋がらない発電設備(ガス?)、赤=気候変動イベントの影響を軽減する、となっており、毎ラウンド各プレイヤーはどれを上げるか、もしくは他プレイヤーと協力して技術向上を行うか、などの選択を迫られます。
ちょっとあれじゃないですかという感じで各国の特徴が与えられており、
- 米国およびそのパートナー国:スーパー金持ち。いかに他国を札束でひっぱたくかがカギ。
- ヨーロッパ:気候変動イベントの影響大。
- 旧ソ連:毎ラウンド他国の資金をぶんどることができる。
- OPEC:世界で石油が使われるほど収入上昇。
- TIGER COUNTRIES:よくわからない1。
- 発展途上国:CO2排出量どうするの、ということを交渉材料にできる。
といった感じになっています。
こちらがこのゲームの肝「炭素メーター」です。輪っかはお金も兼ねている「炭素チップ」なるもので、棒にどの高さまで炭素チップが積みあがっているかで気候変動の状況が変わる(少なくなるほど気候変動が激しくなる)というルールです。
最初は、あまりインタラクションの無い、いかに他国よりも早く自国を発展させるゲームなのかと思っていたのですが、実は交渉交渉また交渉のゲームでした2。メンバー次第とは思いますが、今回はかなり盛り上がりました。有名なだけあって、非常によくできているゲームだと思います3。