2021年12月22日に日本保全学会東北・北海道支部の主催する女川原子力発電所見学会に行ってきました。
女川原子力発電所は牡鹿半島に位置しており、山道を進んだ先のなかなか険しいところにあります。はじめに発電所の近くにある女川原子力PRセンターで女川原子力発電所の安全設備の説明を受け、原子力発電の仕組みについては模型を使って分かりやすく説明していただきました。
続いて実際に原子力発電所の見学へ行きました。原子力発電所は厳重に管理されているため、本人確認等のチェックを済ませてからでないと敷地内に入ることが出来ません。チェックが済んだらバスに乗り込みました。敷地が広大であるため見学中はバスに乗って移動します。敷地はなんと東京ドーム37個分だそうです。
現在発電所は運転していないので閑散としているのかと思ったら、新規制基準を満足するため、いたるところで工事が行われていました。冷却用の淡水貯水槽を新たに備え、防潮堤をより高いものに作り替えていました。防潮堤はすぐ近くで見ることができ、大きさを肌で感じました。工事前の高さも分かるようになっており、十分高いように感じましたが、それでも東日本大震災の時の津波は防潮堤ぎりぎりの高さで到達したそうです。今の防潮堤はさらに高くなっており、防潮堤の真下の地盤の改良も行っていました。
見学後はPRセンターに戻り、原子炉建屋等の見学することが難しい場所をVRで見ることが出来ました。最後に質疑応答で参加者からの安全対策に関する質問に答えていただき、見学は終了しました。実際に見学することで、到達した津波の高さや、原子力発電所の規模の大きさを実感することができたので、見学出来て良かったです。
女川原子力PRセンターでは果樹園を有しており、収穫した果物は近隣住民、見学者に配っています。僕の言った時期は花梨が収穫できたようで、お土産にいただきました。家に帰ってはちみつ漬けと花梨酒を造りました。
M1 加子