気が付けば7月も半分ということで、原子力発電と京都議定書に関する学習会を開催いたしました。
本日の教材その1。先日電氣新聞にも紹介記事が出ていました原産協会さんによる「原子力発電 THE ボードゲーム」です。原産協会さんにご提供いただきました。
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ゲームの様子はこんな感じ。プラント起動のための10の対策を揃えることが目的です。
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ゲーム中の様子。対策を揃える度に「○○OKです!」と発生する必要があるのですが、次第に恥ずかしくなくなってくるのが不思議なところです。
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全ての対策が揃った状態。これで勝ちになります。
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続きましてもう1つ、「京都議定書」です。環境問題ゲームという殻をかぶった地球儀の中には札束がぎっしり。
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プレイの様子。なんだかよくわからない写真ですが、中央にある丸いのが地球温暖化がどれくらい深刻なのかを表すボード。
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こちらは環境保護皆でやりましょうという呼びかけカード。こいつはCO2排出量を100t減らし、200万ドル集めるというのがノルマ。全プレイヤーの拠出総量でノルマが満たされればいいので、ある意味いかにただ乗りするか的なことになるわけです。
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が、ノルマ未達が続くとこんな感じで温暖化が進み、動物が絶滅していき、大気汚染が進んでしまうわけです。なので、各プレイヤーは自身を支援する利益団体のことを考えつつ、うまく立ち回らなければなりません。
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最終的に豊かさポイントが最大(≒温暖化防止に実は貢献しなかった)プレイヤーが勝ち。ただし、こんな感じで環境破壊が行くとこまで行ってしまうと、豊かさポイントが最大のプレイヤーではなく2番目のプレイヤーが勝ち、となります。
当初地球温暖化対策について学ぶものかと思っていたのですが、実際には、全体が破綻しないように、かつ関連団体の利益のために動きつつ、いかに他人に負担を押し付けるか、というチキンレース的なゲームでした。国際的な地球温暖化対策において合意を取り付けることがいかに難しいかということを皮肉をもって表現しているともいえますが。