思想史学・宗教学の視点から「日本学」の研究(特に近現代仏教関連のテーマ)に取り組みたい方は、気軽にご相談ください。 非正規の「研究生」の相談も受け付けています。
(秋季)出願受付期間:2022年7月15日~ 7月28日
試験日:2022年9月15日・16日
(春季)出願受付期間:2022年11月30日~2022年12月22日
試験日:2023年2月9日・10日
※院試出願情報
博士課程前期2年の課程(修士)
博士課程後期3年の課程(博士)
思想史学・宗教学の視点から「日本学」の研究(特に近現代仏教関連のテーマ)に取り組みたい方は、気軽にご相談ください。 非正規の「研究生」の相談も受け付けています。
(秋季)出願受付期間:2022年7月15日~ 7月28日
試験日:2022年9月15日・16日
(春季)出願受付期間:2022年11月30日~2022年12月22日
試験日:2023年2月9日・10日
※院試出願情報
博士課程前期2年の課程(修士)
博士課程後期3年の課程(博士)
2023年1月20日(金)、九州大学のCaleb Carter先生が来仙し、東北大学で講演してくださいました。
カーター先生は新著『A Path Into the Mountains: Shugendo and Mount Togakushi』(山への道——修験道と戸隠山)
当日は国際文化研究科近代日本ゼミの院生はもちろん、
講演の翌日、佐藤弘夫先生に案内いただいて、
名取三社に伺った後、カーター先生を空港までお送りする途中、
カーター先生、今後ともよろしくお願いします!
“A long December and there’s reason to believe
Maybe this year will be better than the last”
〔12月は長かったけれど、
きっと今年は去年よりいい年になる
そう信じる理由はある〕
(Counting Crows, Recovering the Satellites, 1996)
ゼミブログ久々の更新です。昨年度から、みなさん難しい状況をご経験されているかと存じますが、当ゼミもオンライン授業への対応、普段の行事が開催できないなど、これまでと全く異なる1年でした。
しかし、コロナ禍にもかかわらず、文学研究科の現代日本学研究室と共同で運営している「日本学研究会」の活動や、講座主催の公開講演も何とか行うことができました(「関連企画」を参照)。学生もこのような大変な状況でも業績を次々と発表しており、可能性のなかでは、ベストを尽くしました。碧海寿広先生によるゴダール先生の名著の翻訳が発表され、クラウタウ先生も英語と日本語で、二冊の編著を刊行しました。
困難を乗り越えて、新しい年に期待しましょう。本日、4月1日、近代日本ゼミは新たに2名の日本学術振興会の特別研究員(ポスドク)を迎えることとなりました。日文研で学位を取得してきた君島彩子先生と、これまで大谷大学真宗総合研究所のご所属だった大澤絢子先生です(お二人の研究テーマ等は「メンバー」を参照)。
繁田先生とヘナータ先生に加え、これで本ゼミは何と、4名ものポスドクが所属することになりました。これは楽しくなりますよ!ゼミとして未熟なところは多々ありますが、これからもよろしくお願い申し上げます。
2020年1月31日(金)、国際日本文化研究センターのJohn Breen先生がこちら東北大学国際文化研究科でご講演なさいました。世界レベルで考えても、近現代の神社・皇室研究の第一人者であるブリーン先生は今回、モダン・ヒストリーとしての「皇位継承儀礼」についてお話しされました。
事件としての「生前退位」放送から始め、明治・大正期の継承儀礼の背景を詳細に述べた上でまた令和の現在に戻り、「祭政一致」の「過去」と「現在」を感じさせる、非常にためになる講演をなさいました。
質疑応答の際、ゼミ生のレディット氏が「陵墓」の近代化について訊ね、その後、本学の佐藤弘夫先生や、近現代の天皇像に焦点を当てる同じく本学の茂木謙之介先生が質問され、とても盛り上がりました。
翌日、佐藤弘夫先生のご案内で、東北が初めてのブリーン先生と被災地の荒浜まで行きました。3.11の津波で昔の街並みが完全に消え、住宅の跡、そして荒浜小学校の建物のみが残っていました。観音や鳥居などのいわゆる「宗教的」なモニュメントも現在、あそこで建てられています。
2020年1月7日に修士論文を無事に提出したゼミ生の山口陽子氏と呉佩遥氏の審査会が、21日に行われました。山口氏「加藤咄堂の思想と行動」、境野黄洋(1871-1933)を題材とした呉氏「近代日本における信仰概念の展開」が審査されました。指導教員のクラウタウ先生とゴダール先生の他、鈴木道男先生や佐藤弘夫先生も審査に加わりました。進路が決まるのはお二人ともこれからですが、とりあえず一山を越えたということで、お疲れ様です!
2020年1月14日から21日にかけて、東北大学が東北多文化アカデミー(TTA)との共催事業として行っている日本語・日本文化研修プログラム「KEYAKI」が実施され、11人の留学生が仙台に来ました。
本ゼミ教員は山東大学など、中国の機関からの留学生を受け入れました。17日(金)に、クラウタウ先生は文化庁の大澤広嗣氏から頂いた最新の『宗教年鑑』のデータを踏まえつつ、留学生のために「日本の宗教概念」についての講義を行いました。それを受けて、ゼミ生の呉佩遥氏は近代中国の知識人によるその概念の受容をめぐって話しました。講義前に「儒教は宗教ではない」と断言していた中国の留学生は、講演の最後に「宗教」という言葉自体に疑問を持つようになったようで、よかったです。呉氏、ナイスジョブ!
近代中国の宗教概念について語るゼミ生の呉氏
1月20日(月)の午前に、留学生はクラウタウ先生が全学で担当している「宗教学」(仏教と日本)科目の授業を見学しました。今回はちょうど道元の近代像をめぐる内容で、その文脈で中国の話も多くなされました。哲学者としての道元のイメージ構築や「Zen」の世界化プロセスといった話で、日本の大学にまだ慣れていない中国人留学生の方々は、少し「難しい」とのことでした(笑)。
クラウタウ先生の宗教学の授業も見学!
同日の午後、留学生は分かれて、文学研究科と国際文化研究科の研究室を訪問しました。国際日本研究講座の図書室には5名が来られ、クラウタウ先生とゴダール先生と「日本学」や日本での大学院進学について、一時間ほど話しました。進学のために研究計画を書くときは、ぜひ「研究の栞」を参考にしてください!日本研究の講座なのに、外国人教員2人がゼミ担当ということは中国の留学生にとって相変わらず面白いらしいです(笑)。
講座図書室を訪問するKEYAKIの留学生
訪問翌日の21日は修了式で、22日に皆様が帰国の予定ですが、仙台で楽しくかつ有益な時間を過ごせたようで、何よりです。仙台でまたお会いしましょう!
2019年12月22日(日)、京都のしんらん交流館にて、「繁田真爾『「悪」と統治の日本近代-道徳・宗教・監獄教誨』を読む――著者を迎えての書評会」が開催されました。同書は、本ゼミの繁田先生が2019年7月に上梓した、日本近代仏教史関係の研究書。このたびの書評会は、京都を研究拠点とする皆さんによって企画されました。
当日ははじめに、名和達宣先生(真宗大谷派教学研究所)、広川義哲先生(龍谷大学)、谷川穣先生(京都大学)から、同書に対する書評が行われました。評者の先生方からは、同書の内容に内在しながら一定の評価を示しつつ、それぞれの研究の立場や知見から、批判的かつ建設的でもある、とても力のこもった問題提起をしていただきました。
これに対するリプライが繁田先生からあったのち、近藤俊太郎先生(本願寺史料研究所)の司会のもと、会場の参加者の皆さんとともに、活発な議論が行われました。年末の忙しい時期でしたが、会場には30名を超える方々が参集しました。
現在、本ゼミの重点的な研究課題である近代仏教史研究。西日本の研究拠点である京都の皆さんと研究交流をすることができた、とても貴重な機会となりました。
クラウタウ編『戦後歴史学と日本仏教』は、英語圏における日本宗教研究の権威ある学術誌 Japanese Journal of Religious Studies(JJRS)で取り上げられました。
“This is an intriguing collection that provides a look behind the curtain at many of the major postwar scholars of Japanese religion—their background, their work, their ideas, and their influence. (…) [I]t should be on hand for reference by (and inspiration for) scholars of Japanese history and religion.”〔興味深いこの論集は、戦後における日本宗教の主な研究者の活動の舞台裏――彼らの背景、その業績や思想、そして影響力――への示唆を提供してくれる…。レファレンスのためだけではなく、インスピレーションを受けるためにも、日本の歴史および宗教の研究者は、本書を手元に備えておくことをお勧めする〕(Paul L. Swanson, “Notes on Recent Edited Volumes on Japanese Religions,” Japanese Journal of Religious Studies, 46/2, 2019, p.343)
紹介者のポール・スワンソン先生に感謝したいです!
2019年12月17日(火)、ちょうど一年ぶりに、シカゴ大学のジェームス・E. ケテラー先生が東北大学の国際日本研究講座を訪問されました。長らくシカゴ大学と東京大学の日本研究者が開催していた合同研究会に昨年度から東北大学も加わり、その定期ワークショップは次回、2020年の3月にこちら仙台で開かれることになりました。2021年はシカゴ大の順番で、今度は我々日本ゼミの人間が、アメリカに行くことになります!
今回、先生はシカゴ大学と東北大学の更なる交流について話し合うためにわざわざ仙台に来られ、ゼミの先生方と国際文化研究科長の高橋大厚先生とお会いされました。副学長や国際戦略室の先生方にもお会いして、結果としてより持続的な交流がこれからもできそうです。ケテラー先生のご高著を読み、近代仏教史研究を志した院生は近代日本ゼミでも少なくないので、合同研究会を通して指導が受けられるなんて、とても嬉しいです!
ケテラー先生、今後とも我々国際日本研究講座近代日本ゼミをよろしくお願いします!
東北大学日本学共同大学院所属の本ゼミM2の呉佩遥氏は、2019年12月15日に行った国際カンファレンスでの報告「The Formation of “Faith” in Modern Japan: On the Intellectual Enterprise of Sakaino Kōyō」に対して、共同大学院が与える「Hasekura Award」(支倉賞)をめでたく受賞しました。呉氏、おめでとうございます!