カーター先生は新著『A Path Into the Mountains: Shugendo and Mount Togakushi』(山への道——修験道と戸隠山)を概観のうえ、今後の研究プロジェクトについても語ってくださいました。先生のご高著は戸隠山という「場」に焦点を当て、「修験道」をキーワードとしつつ、ひとつの日本宗教史を描いています。カーター先生は、今となって「日本人」のアイデンティティーの一要素となっている「修験道」がいかに構築されたのか、通時代的な視点から描き、講演の後半ではその前近代の伝統がいかに「登山」というモダン的なものへとつながるのか、今後のプロジェクトについてもいろいろと教えてくださいました。