Category Archives: ゼミニュース

新年度のご挨拶

“A long December and there’s reason to believeMaybe this year will be better than the last”〔12月は長かったけれど、 きっと今年は去年よりいい年になる そう信じる理由はある〕    (Counting Crows, Recovering the Satellites, 1996) ゼミブログ久々の更新です。昨年度から、みなさん難しい状況をご経験されているかと存じますが、当ゼミもオンライン授業への対応、普段の行事が開催できないなど、これまでと全く異なる1年でした。 しかし、コロナ禍にもかかわらず、文学研究科の現代日本学研究室と共同で運営している「日本学研究会」の活動や、講座主催の公開講演も何とか行うことができました(「関連企画」を参照)。学生もこのような大変な状況でも業績を次々と発表しており、可能性のなかでは、ベストを尽くしました。碧海寿広先生によるゴダール先生の名著の翻訳が発表され、クラウタウ先生も英語と日本語で、二冊の編著を刊行しました。 困難を乗り越えて、新しい年に期待しましょう。本日、4月1日、近代日本ゼミは新たに2名の日本学術振興会の特別研究員(ポスドク)を迎えることとなりました。日文研で学位を取得してきた君島彩子先生と、これまで大谷大学真宗総合研究所のご所属だった大澤絢子先生です(お二人の研究テーマ等は「メンバー」を参照)。 繁田先生とヘナータ先生に加え、これで本ゼミは何と、4名ものポスドクが所属することになりました。これは楽しくなりますよ!ゼミとして未熟なところは多々ありますが、これからもよろしくお願い申し上げます。

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2019年度修士論文審査終了!

2020年1月7日に修士論文を無事に提出したゼミ生の山口陽子氏と呉佩遥氏の審査会が、21日に行われました。山口氏「加藤咄堂の思想と行動」、境野黄洋(1871-1933)を題材とした呉氏「近代日本における信仰概念の展開」が審査されました。指導教員のクラウタウ先生とゴダール先生の他、鈴木道男先生や佐藤弘夫先生も審査に加わりました。進路が決まるのはお二人ともこれからですが、とりあえず一山を越えたということで、お疲れ様です!

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日本語・日本文化研修プログラム「KEYAKI」の留学生が授業見学・講座図書室を訪問!

2020年1月14日から21日にかけて、東北大学が東北多文化アカデミー(TTA)との共催事業として行っている日本語・日本文化研修プログラム「KEYAKI」が実施され、11人の留学生が仙台に来ました。 本ゼミ教員は山東大学など、中国の機関からの留学生を受け入れました。17日(金)に、クラウタウ先生は文化庁の大澤広嗣氏から頂いた最新の『宗教年鑑』のデータを踏まえつつ、留学生のために「日本の宗教概念」についての講義を行いました。それを受けて、ゼミ生の呉佩遥氏は近代中国の知識人によるその概念の受容をめぐって話しました。講義前に「儒教は宗教ではない」と断言していた中国の留学生は、講演の最後に「宗教」という言葉自体に疑問を持つようになったようで、よかったです。呉氏、ナイスジョブ! 1月20日(月)の午前に、留学生はクラウタウ先生が全学で担当している「宗教学」(仏教と日本)科目の授業を見学しました。今回はちょうど道元の近代像をめぐる内容で、その文脈で中国の話も多くなされました。哲学者としての道元のイメージ構築や「Zen」の世界化プロセスといった話で、日本の大学にまだ慣れていない中国人留学生の方々は、少し「難しい」とのことでした(笑)。 同日の午後、留学生は分かれて、文学研究科と国際文化研究科の研究室を訪問しました。国際日本研究講座の図書室には5名が来られ、クラウタウ先生とゴダール先生と「日本学」や日本での大学院進学について、一時間ほど話しました。進学のために研究計画を書くときは、ぜひ「研究の栞」を参考にしてください!日本研究の講座なのに、外国人教員2人がゼミ担当ということは中国の留学生にとって相変わらず面白いらしいです(笑)。 訪問翌日の21日は修了式で、22日に皆様が帰国の予定ですが、仙台で楽しくかつ有益な時間を過ごせたようで、何よりです。仙台でまたお会いしましょう!

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クラウタウ編『戦後歴史学と日本仏教』、Japanese Journal of Religious Studiesで紹介!

クラウタウ編『戦後歴史学と日本仏教』は、英語圏における日本宗教研究の権威ある学術誌 Japanese Journal of Religious Studies(JJRS)で取り上げられました。 “This is an intriguing collection that provides a look behind the curtain at many of the major postwar scholars of Japanese religion—their background, their work, their ideas, and their influence. (…) [I]t should be … Continue reading

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ジェームス・ケテラー先生、東北大ご訪問!

2019年12月17日(火)、ちょうど一年ぶりに、シカゴ大学のジェームス・E. ケテラー先生が東北大学の国際日本研究講座を訪問されました。長らくシカゴ大学と東京大学の日本研究者が開催していた合同研究会に昨年度から東北大学も加わり、その定期ワークショップは次回、2020年の3月にこちら仙台で開かれることになりました。2021年はシカゴ大の順番で、今度は我々日本ゼミの人間が、アメリカに行くことになります! 今回、先生はシカゴ大学と東北大学の更なる交流について話し合うためにわざわざ仙台に来られ、ゼミの先生方と国際文化研究科長の高橋大厚先生とお会いされました。副学長や国際戦略室の先生方にもお会いして、結果としてより持続的な交流がこれからもできそうです。ケテラー先生のご高著を読み、近代仏教史研究を志した院生は近代日本ゼミでも少なくないので、合同研究会を通して指導が受けられるなんて、とても嬉しいです! ケテラー先生、今後とも我々国際日本研究講座近代日本ゼミをよろしくお願いします!

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ゼミ生の呉佩遥氏、支倉賞受賞! Wu Peiyao is awarded the Hasekura Prize!

東北大学日本学共同大学院所属の本ゼミM2の呉佩遥氏は、2019年12月15日に行った国際カンファレンスでの報告「The Formation of “Faith” in Modern Japan: On the Intellectual Enterprise of Sakaino Kōyō」に対して、共同大学院が与える「Hasekura Award」(支倉賞)をめでたく受賞しました。呉氏、おめでとうございます!

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龍谷大学でのリチャード・ジャフィ先生の講演に出席!

2019年12月11日(水)に、デューク大学のリチャード・ジャフィ教授の講演会「日・印仏教交流と仏教の近代化」が龍谷大学大宮学舎にて開催され、ゼミ生の亀山光明氏とジュリオ・ナシメント氏が参加してきました。 同講演会は本ゼミの読書会でも使用したジャフィ先生の単著『Seeking Sākyamuni: South Asia in the Formation of Modern Japanese Buddhism』(University of Chicago Press, 2019)の出版を記念して開かれた講演会です。講演当日は17年間かけて本書を出版されたジャフィ先生の軌跡が語られるとともに、南アジア地域が近代日本仏教の形成に果たした役割について聖地への巡礼、留学、物質文化、アジア主義などの多様な側面から議論されました。 講演後に開かれたジャフィ先生を囲む懇親会にも参加し、ゼミ生たちは今後の研究の方向性など多くの有益なアドバイスを頂いたようです。

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タイからの特別ゲスト — A Special Guest from Thailand!

2019年12月11日、タイのマハーチュラロンコーンラージャヴィドゥャ大学(MCU)のSanu Mahatthanadull先生が、本講座を訪問されました。 仏教と科学との関係を専門とされており、現在、MCUのInternational Buddhist Studies Collegeのvice-directorであるMahatthanadull先生は本ゼミの院生・教員に向けて、講演「Theravada Buddhist Practice and the Access of Happiness」を行いました。テーラワーダ仏教における「happiness」の多義性(pāmojja, pīti, passaddhi, sukha, samādhiなど)を踏まえ、「Dhammasamādhi」の問題を詳しく取り上げられました。 講演の後半で、Mahatthanadull先生は院生の質問に答えました。基本的に近代日本の仏教を対象とする本ゼミ生は、近現代タイにおける国家と仏教との関係、タイ仏教における尼僧の位置づけ、そしてタイにおける「大乗仏教」の認識について質問し、特に後者をめぐって、話が盛り上がりました。 「近代仏教」は日本をはるかに越える問題なので、グローバル社会における「日本仏教」の位置づけを理解するために、特にアジア他国のことも勉強しなければ!

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Kanahara Noriko joins the Modern Japan Seminar! 金原典子先生がGSICSフェローとして近代日本ゼミに!

今年の8月にシカゴ大学でジェームズ・ケテラー先生の下で博士論文を提出し、先月にこちらで公開講演を行った金原典子先生は、GSICSフェローとして、国際文化研究科国際日本研究講座の近代日本ゼミに加わることになりました。ゼミ生として、非常に嬉しいことです。金原先生は、日本におけるムスリムおよびイスラームの認識をめぐって、研究を続ける予定です。近代日本宗教史に取り組む我々近代日本ゼミにとって、とても貴重な存在です。金原先生、これからもよろしくお願いします!

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ゼミ生の亀山光明氏、中村元東洋思想文化賞の授賞式でスピーチ!

2019年10月19日、仙台で第21回「仏教と近代」研究会を開催していたその頃、心に「近代仏教」を持つ男・亀山光明氏(D1)は、同日に行われた「第5回中村元東洋思想文化賞」の授賞式に参加すべく、島根県出雲市に赴きました。亀山氏は特別講演「近代日本における戒律復興の潮流」も行い、受賞スピーチもしました。 亀山氏は受賞にあたって次のように語りました――「まずは学内外のお世話になった先生方に感謝したいです。ゼミの仲間を含め皆さまに支えられながら研究を進めることができました。今後も一生懸命努力して精進して参ります」、と。 亀山氏、改めておめでとうございます!

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