2024年もあとわずかとなった12月のある日に嬉しい通知が来ました。エネルギー環境教育学会誌に「発電設備特徴及び電力需給規模感学習のためのアナログゲーム型教材の開発」との題目で投稿していた論文の受理通知です。
こちらは昨年末の日本原子力学会東北支部で発表したゲーム教材の更なる発展版とその評価結果に関するものです。ゲームの基幹部は支部での発表時のものと同じではありますが、ルールは大きく変わっており、またカード類もすべて作り直し、結果としてゲームの印象は相当異なったものとなりました。
何はともあれ、概要は以下。
Author: 遊佐訓孝,中山慎也
Title: 発電設備特徴及び電力需給規模感学習のためのアナログゲーム型教材 (Development of a Non-digital Educational Game for Understanding the Characteristics of Power Sources and the Scale of Power Demand and Generation)
Abstract: 発電設備の特徴と電力需給の規模感を実感することを目的として開発しているゲーム型教材「電力王になろう!!」の最新版概要及びその評価結果を報告する.当該ゲームはカード,チップ,コマなどを用いて3~5人で行うアナログゲームであり,各プレイヤーは電力会社の社長となり,自社の発電所を建設し,多くの人・都市に電力を供給することを目的する.ゲームには実在する国内外の発電所をモデルとした石炭火力,ガス火力,原子力,水力,太陽光,風力の6種類の発電設備があり,電力の供給先も,鎌倉市や宮城県,東京都などの実在のものをモデルとしている.教育学を専攻する学部及び大学院学生14名による評価により,当該ゲームはゲームとして楽しめつつも,電源特性の理解及び都市の電力需要の規模感の実感に繋がるということが確認された.