8月2日にベトナムのチュイロイ大学で、技術と環境分野に関するベトナム・日本科学ワークショップが開催され、科学研究機関や教育機関の代表者、技術・環境・水資源等分野の研究者が多数参加しました。
このワークショップは、ベトナムと日本における技術や環境分野の課題について意見を交わすことを目的に、チュイロイ大学、日本土木学会(JSCE)、東北大学及び東北大学ベトナム萩友会が共催したものです。
田中仁 東北大学総長特命教授は開会の挨拶において、本ワークショップは、様々な分野の研究者が情報共有を行うことで、ベトナムと日本の研究の質向上、ネットワーク作り、そして技術交流を図る好機であると述べました。
ワークショップでは、建築コンセプト及び構造コンセプトを活かした都市型橋梁の建設や植生生態学における浅水面土壌の理論と応用、ベトナム河口域における細長い砂州の発達メカニズムの解明など、多岐に渡るテーマが扱われました。
東北大学ベトナムリエゾンチームも登壇し、専門分野のプレゼンに加え、リエゾンチームの活動や東北大学ベトナム萩友会との連携についても紹介しました。
チュイロイ大学のグエン・トゥルン・ビエット教授は、一同窓生として、また、東北大学ベトナム萩友会の会長として本ワークショップの開催に貢献できたことは光栄であり、JSCE、田中教授や東北大学ベトナム萩友会、同リエゾンチームの支援なしに本ワークショップは成功しなかったとして、協力者に対し謝意を表明しました。また、本ワークショップによって、これまで取り組んできたプロジェクトの成果が共有され、技術的及び環境上の課題に対処するような、実用的で革新的な解決を社会に提示されたことを期待するとも述べました。