東北大学の国際戦略

2018年7月、国際戦略室が総長直下の組織として設置されました。これは、開学以来脈々と培われてきた東北大学とその関係者による国際的な活動や国際ネットワークの形成を、より戦略的・機動的に推進することの必要性が強く認識されたことによります。

「東北大学の国際戦略」は、2018年11月策定の「東北大学ビジョン2030」で示された「戦略的な国際協働の深化(重点戦略⑰)」を実現すべく、さらなる国際化に向けた指針と行動計画を明示することを目的として策定したものです。

東北大学をはじめ、日本の大学を取り巻く国内外の環境は極めて厳しくありますが、同時に、「東北大学ビジョン2030」では、東北大学のミッションおよび活動の範疇が日常的に国を超えて世界にあり、グローバル大学としての歩みを進めていくのだという、我々の確信と決意を示しています。

グローバル大学として最先端の創造を担うためには、東北大学とその構成員が、世界の「教育」「研究」「産学連携」「社会課題の解決」に関わり、また、東北大学自身が国や地域と世界とをつなぐ重要な架け橋としての役割を担うことが必要条件となります。東北大学には、一世紀以上の歴史をもつ、日本を代表する総合研究大学として未来へ挑戦し、「社会とともにある大学」としての責務を世界の大学等多様な関係者と協働して十分に果たしていくことが求められているのです。この責務を果たすために、総長のリーダーシップに基づく全学的かつ戦略的な取組と、東北大学の構成員・関係者の一人一人による自由闊達な国際的活動・国際連携との有機的な組み合わせによる、大学の諸活動における戦略的な国際協働の深化、そして包括的国際化を待ったなしで進めていく必要があります。

大学に対して、今日ほど、最先端の創造を先導する役割が期待されている時代もありません。行程は決して平たんなものではありませんが、東北大学は、この「国際戦略」およびこれに基づく行動計画を着実に実行することで、最先端の創造を担うグローバル大学の歩みを進めて行く覚悟です。本学構成員並びに様々な関係者の皆様のご協力とご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

山口 昌弘
国際戦略室長
副学長・教授

東北大学の国際戦略

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