本学は平成26年度大学の世界展開力強化事業(ロシアとの大学間交流形成支援)に採択されたことを受け、ロシアでの拠点となるモスクワ大学、ノボシビルスク大学及びロシア科学アカデミーシベリア支部、極東連邦大学及びロシア科学アカデミー極東支部との共同教育プログラムを開発・実施することとしています。
この度、異文化体験型学生交流プログラムTohoku University Cross-Cultural Program with Russia (TUCPR)を東北大学ロシア交流推進室と流体科学研究所国際交流推進室の共催で実施し、極東連邦大学工学部から選抜された5名の学生を受け入れました。
極東連邦大学では、本学流体科学研究所の丸田薫教授がロシア政府メガグラントリーダーとしてジョイントラボを運営しており、世界展開力強化事業での推進分野であるエネルギー分野(燃焼)での共同研究、学生交流も担っています。
プログラムは平成27年9月2日~9月9日の8日間の日程で行われ、ロシアからの参加者は、日本語や日本文化の講義を受け、また松島や秋保などへのフィールドトリップ、本学の図書館や博物館の見学、仙台火力発電所の見学などを通し、日本への理解を深めました。
また、今回は丸田教授のコーディネートの下、本学工学研究科機械系と流体科学研究所の様々な研究室の協力で、多くの研究室見学と研究内容に関する講義を盛り込み、参加学生は本学の最先端の研究について学びました。
さらに、プログラム期間中本学学生がフィールドトリップや施設見学などに同行してロシア人学生をサポートするとともに、日露の発電方法等について議論し、協働でプロジェクトワークを行うなどの共修環境を提供していることが特徴です。
日露の参加学生は多くの学習の機会を得るとともに、様々な貴重な体験を通じて、日露交流の意義と重要性を理解し、日露の親善に資する視野を育みました。
(トップ写真)仙台火力発電所見学