大野英男総長は、10月1日~3日に京都で開催されたSTSフォーラム2023に出席しました。
10月1日にSTSフォーラム2023のセッションの1つとして開催された大学学長会議において、大野総長は、世界27の国・地域から参加した76大学の学長らと、「人間とAIが共創する未来」というテーマのもと、急成長するAIが社会に様々な影響を与える中で人間とAIが共存する社会の実現のために大学が果たすべき役割などについて、議論を行いました。
また同日に開催された「イノベーティブ工学」分科会下の「革新的な材料とデバイス」というテーマの部会に議長として登壇した大野総長は、分科会の冒頭挨拶にて、材料は現代世界のあらゆる側面の基礎となっていることを指摘しつつ、革新的な材料とデバイスはAIの進歩を実現するための基盤ともなることを強調するとともに、資源保護、環境への影響、生物多様性など、将来に向けた重要な社会的側面を認識することの重要性について言及しました。その後行われたディスカッションでは、AIの活用を含めた材料科学研究・デバイス研究の方向性や可能性、持続可能な社会に向けて果たすべき役割などについて、幅広い議論が行われました。
加えて大野総長は、STS会期中、ハンガリー文化イノベーション大臣、ケース・ウエスタン・リザーブ大学学長、フランス国立科学研究センター(CNRS)理事長、チャン・ザッカーバーグ・イニチアチブ科学部門長およびミュンヘン工科大学上級副学長らと個別に面談を行い、新たな協力関係の構築や、今後のさらなる連携の発展について協議を行いました。
さらに大野総長はElsevier社のチーフ・アカデミック・オフィサーおよびNature誌の編集長とも面談を行い、オープンサイエンスの拡大や、研究成果に関するより包括的な評価指標の構築などに関して、意見交換を行いました。
また本学からは、小谷元子理事・副学長(研究担当)がフォーラム最終日の全体会合に登壇し、「デジタル社会」分科会下で開催された3部会(それぞれ「デジタル時代における情報の信頼性」、「デジタル公平性の探求」、「AIにおけるデータ」がテーマ)の総括を行いました。
※STSフォーラム
世界各国の科学者、政治家、経済人、ジャーナリストが一同に会して科学技術と人類の未来に関して議論し、人類の発展と調和した科学技術の適切な発達に寄与することを目的として設立されたNPO法人。毎年10月に京都にてフォーラム(STSフォーラム)を開催し、世界から関係者約1,000名が参加している。
【大学学長会議で発言する大野総長】 |
【ハンガリー文化イノベーション大臣との面談後の記念撮影】 |
【ケース・ウェスタン・リザーブ大学学長との面談後の記念撮影】 |
【フランス国立科学研究センター(CNRS)理事長との面談後の記念撮影】 |
【チャン・ザッカーバーグ・イニチアチブ科学部門長との面談後の記念撮影】 |
【ミュンヘン工科大学上級副学長との面談後の記念撮影】 |