大野総長がSTSフォーラム2022に出席しました

全体会合で分科会の総括報告を行う大野総長
全体会合で分科会の総括報告を行う大野総長(写真提供:stsフォーラム事務局)

本学の大野英男総長は、2022年10月2日~4日の会期で開催されたSTSフォーラム2022に出席しました。

10月2日にSTSフォーラム2022のセッションの一つとして開催された大学学長会議において、大野総長は、世界22の国・地域から参加した51大学の学長らと、「世界的な危機の時代における大学の役割」というテーマのもと、難民問題や感染症、そして南北問題など国際社会が対応を迫られている諸課題に対し大学が果たすべき貢献とは何か、議論を行いました。
同セッション終了後、大野総長は、ワシントン大学のアナ・マリ・カウセ学長と個別に面談し、同大学と本学の交流拠点である「ワシントン大学-東北大学アカデミックオープンスペース」(AOS)を中心に、両大学の連携を一層推進することで合意しました。

また、大野総長は、フォーラム最終日の全体会合において、「イノベーティブ工学」分科会下で開催された三部会(それぞれ「革新的マテリアルズとデバイス」「量子科学技術」「自律型ロボティクス」がテーマ)の総括を行いました。大野総長は、それぞれの部会において、革新的な新素材やデバイスがカーボンニュートラルや持続可能な社会の実現など現代社会が直面する諸課題の解決において重要な役割を果たすこと、量子技術の可能性と限界について公的理解を醸成すること及びそのための教育が重要であること、ロボティクスの発展が社会にもたらす変化の功罪等について議論されたことを紹介し、また、すべての部会において、教育の果たす役割と専門知を超えた協力の重要性が繰り返し指摘されたことを報告しました。質疑応答では多くの質問が寄せられるなど、活発な意見交換が行われました。

さらに、大野総長は、STSフォーラム会期中、駐日スウェーデン大使及びフランス国立科学研究センター(CNRS)理事長らと個別に面談し、これまでの協力関係を踏まえた更なる連携の推進について意見交換を行いました。

また、本学からは、小谷元子理事・副学長(研究担当)が「科学技術と教育」分科会の「全ての人のためのサイエンス・リテラシー」部会に登壇しました。

※STSフォーラム
世界各国の科学者、政治家、経済人、ジャーナリストが一同に会して科学技術と人類の未来に関して議論し、人類の発展と調和した科学技術の適切な発達に寄与することを目的として設立されたNPO法人。毎年10月に京都にてフォーラム(STSフォーラム)を開催し、世界から関係者約1,000名が参加している。新型コロナウイルス感染症の影響により、2020年及び2021年はオンラインで開催されたが、2022年は3年ぶりに対面で開催された。

全体会合で分科会の総括報告を行う大野総長(写真提供:STSフォーラム事務局)
ワシントン大学のアナ・マリ・カウセ学長との面談後の記念撮影