![集合写真](https://web.tohoku.ac.jp/ged/wp-content/uploads/2022/07/71f3edca64830cbcbe144d4a994baa8a-678x381.jpg)
中華人民共和国駐新潟総領事館から東北大学に対し、文豪魯迅の作品、講義ノート等が収められた『魯迅手稿全集』(全78冊)が寄贈されることとなり、2022年7月26日(火)、魯迅が東北大学に在籍していた際の学舎である「魯迅の階段教室」(登録有形文化財)において、贈呈式が開催されました。
冒頭、魯迅のご令孫であり、魯迅文化基金会の会長を務める周令飛氏から、ビデオメッセージにおいて、家宝として大切にしていた手稿を寄贈することは、一族による保有は「少我」であり世の中に共有してこそ「大我」を成し遂げられるという、魯迅ご一家の共通認識に基づくことなどが語られました。
続いて、孫大剛総領事から、挨拶の中で、日中友好の物語は魯迅誕生以来百年以上の歳月を重ねても色あせることなくますます鮮やかになっていること、本手稿全集は、中国全土から専門家が集い5年余りを費やした編纂作業の集大成であること、また、本年が日中国交正常化50周年及び東北大学創立115周年にあたることに触れ、東北大学が今後も両国の教育・学術・文化等での協力の深化に一層寄与することを期待する旨などが述べられました。
続いて、大野総長から、『魯迅手稿全集』の寄贈に対し謝意を表すとともに、「門戸開放」の理念を掲げ積極的に外国人留学生を受け入れてきた東北大学にとって、魯迅は、創設当初に受け入れた留学生の一人として大変重要な存在であること、これまで多くの中国人留学生が東北大学で学び卒業後に輝かしい功績を挙げてきたこと、今回の手稿全集の寄贈を魯迅の叡智を次世代に生かすために課された使命として受け止め、今後も人材育成に励んでいく旨などが述べられました。
贈呈式終了後、孫総領事は、本学史料館の加藤諭総長特別補佐の案内で史料館の展示を見学しました。
東北大学は、2022年の創立115周年を契機とし、海外在住の同窓生とのつながりを一層強化する取組みを行っています。この文脈においても、今回の『魯迅手稿全集』の寄贈は、本学の国際連携の促進を象徴する貴重なマイルストーンとして、東北大学の115年の歴史に刻まれることになります。
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![孫総領事からのご挨拶](https://web.tohoku.ac.jp/ged/wp-content/uploads/2022/07/09960e7d5f6e3dc54cac9e7683e7124a-1024x768.jpg)
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