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2022年6月29日、メルボルン大学からダンカン・マスケル学長ほかジム・マクラスキー副学長など10名が本学を訪れ、大野総長との表敬訪問及び本学執行部との協議のほか、次世代放射光施設「ナノテラス」などの施設訪問を行いました。
表敬訪問において、大野総長からマスケル学長に対し、2018年にメルボルン大学を訪問して以来の再会を喜ぶとともに、両大学間の研究交流の更なる発展について協議を行う機会を得ることができ幸いである旨が述べられました。また、グリーン社会の実現等、人類共通の課題解決に貢献する取組として、東北大学が特に強みを有する4領域-材料科学、スピントロニクス、未来型医療、防災科学-を紹介するとともに、青葉山新キャンパスに建設中の次世代放射光施設「ナノテラス」が来年度には完成し、多くの企業が同施設を利用する予定であることなどが述べられました。
続いてマスケル学長から、メルボルン大学においても、複数の研究領域を統合することで地球規模課題に対する包括的な回答を探求する取組が展開されており、両大学の学問的関心と強みが一致するため、今後交流の更なる発展が期待されることなどが述べられました。
表敬訪問の後に行われた両大学執行部による協議では、互いの大学の概要紹介に続き、本学からは理学部の取組及び材料科学分野の協力状況について、メルボルン大学からは情報工学部と理学部の概要について紹介が行われました。両大学は今後、研究交流、中でも若手研究者の交流を促進することで一致しました。
表敬訪問と執行部の協議の後、マスケル学長一行は、次世代放射光施設「ナノテラス」のほか、材料科学高等研究所(AIMR)、青葉山ガレージ、災害科学国際研究所の視察訪問を行いました。また、並行して、本学の多元物質科学研究所及びメルボルン大学化学工学部がハイブリット形式でワークショップを開催するとともに、生命科学分野や交通工学分野においても研究者間の交流が行われました。
本学とメルボルン大学は、材料化学分野での研究交流に加え、2016年の戦略的パートナーシップ締結以来、「東北大学デイ」の開催や物理化学等の分野において交流が進められてきましたが、今回の訪問を契機とし、多様な分野において研究交流が一層活発化することが期待されます。
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