2022年4月19日(火)、米国ワシントン大学と共同で設置するワシントン大学-東北大学アカデミックオープンスペース(University of Washington-Tohoku University: Academic Open Space: UW-TU: AOS)の設置に関する覚書更新の調印式をオンラインで行いました。
はじめに、ワシントン大学材料工学科の大内二三夫教授が、2017年の開所以来5年間のAOSの活動により両大学の多くの学生・教職員が往来し、材料科学、災害科学、看護学等の分野における共同研究が多くの共著論文に結実したことを紹介しました。続いて、両大学の学長がスピーチを行いました。ワシントン大学のAna Mari Cauce学長は「AOSが行うような異文化交流や知識の伝達は、新たな発見、革新、大きな進歩につながり、世界中の大学にインスピレーションを与えるような国際協力のモデル」となることに期待を寄せました。東北大学の大野英男総長も、「覚書更新によりAOSはより野心的な目標を掲げる新たなステージを迎える」と述べ、2023年に東北大学キャンパス内で稼働する次世代放射光施設を通じた連携や、DEI(多様性、公正性、包摂性)に関する協力の開始、そして、現地の企業や総領事館も参画するような両大学間にとどまらない連携への発展を期待すると話しました。
続いて、東北大学から山口昌弘副学長、大隅典子副学長、湯上浩雄工学研究科長、ワシントン大学から佐々木富和教授が今後の交流に関する展望を紹介しました。
調印式の閉会にあたり在シアトル総領事館の稲垣久生総領事より「AOSは大学間の連携の最も成功した事例」であり、「今後更なる成果を生み出すことを期待する」とお祝いの言葉をいただきました。
覚書の更新によりAOSを通じて更に活発な交流が生まれ、両大学の発展に貢献することが期待されます。
覚書に署名するCauce学長