2021年10月2日(土)、オンラインで開催されたSTSフォーラム2021におけるセッションの一つとして、東北大学はドイツ・ハイデルベルク大学とともに大学学長会議を共催し、本学の大野英男総長はハイデルベルク大学のBernhard Eitel学長とともに共同議長を務めました。同会議には世界から約40大学の学長等が出席し、「How universities engage with and contribute to building global resilient societies in the post-covid era」のテーマのもと、活発な議論が行われました。
大野総長は、会議冒頭で、コロナウイルス感染拡大や自然災害など、今日人類が直面している地球規模の課題に触れ、これら課題の解決に貢献する本学の取り組みを紹介しました。そして、よりレジリエントな社会を構築するために、大学の総合知を活用し集合的に取り組むことが重要であると述べ、続くグループディスカッションに向けて問題提起を行いました。活発な議論を経て、参加した学長等からは、「地球規模の課題に取り組むためのリーダーを育成することが大学の役割である」「複雑な課題に取り組むために、大学は地域社会、政府、産業界とより密接に連携していく必要がある」など、様々な意見が出されました。
*STSフォーラム
世界各国の科学者、政治家、経済人、ジャーナリストが一同に会して科学技術と人類の未来に関して議論し、人類の発展と調和した科学技術の適切な発達に寄与することを目的として設立されたNPO法人。毎年10月に京都にてフォーラム(STSフォーラム)を開催し、世界から関係者約1,000名が参加している。コロナウイルス感染症の影響により、2020年及び2021年はオンラインで開催された。