日独6大学学長会議共同声明を発表しました:健康で安全でレジリエントな社会づくりへの大学の貢献

2021年9月9日、10日の2日間にわたり、第8回日独6⼤学アライアンス(HeKKSaGOn)学⻑会議を、ドイツ連邦共和国大使館後援のもと、東北大学主催でオンライン開催しました。

日独6⼤学アライアンス(*HeKKSaGOn)学⻑会議は、今回で第8回目を数えますが、オンラインでの開催は初めてです。物理的交流が主流であった大学間会議において、ニューノーマルを見据え、アカデミック・カンファレンスのライブ配信、若手研究者向けヴァーチャル・ポスターセッションの初開催、オンラインでは初となる日独学生によるグループワークショップ実施など、オンラインを活用した新たな大学間交流に意欲的に挑戦した会議となりました。

また、今回の学長会議のテーマ(”How universities can contribute to building healthy, safe and resilient societies”(健康で安全でレジリエントな社会づくりへの大学の貢献))に沿い、加盟校代表者間で意見交換を行いました。この中で、パンデミックや自然災害という全世界が直面する困難を克服するため、大学には包括的かつ分野横断的な知を結集させ研究成果を社会に発信し還元する責務があることを再確認し、本アライアンスが、これからも日独の研究者、学生の交流及び社会との協働のためのプラットフォームとしての役割を果たすべく活動していく決意を新たにしました。

これらの日独6⼤学間で共有した事項を、この度、共同声明として発表しました。

【共同声明(全文・英語)】

今年、日独の交流は160周年を迎えました。両国にとって記念すべきこの年に学長会議を開催し、その成果を社会へと発信したことは、日独の学術交流を更に発展させる上で、本学及びアライアンスにとって大きな意義がありました。

ワークショップの発表を行った学生からは、「多様なアイディアに触れるには、異なるバックグラウンドの人と関わることが重要である。」との感想があがり、パンデミックという状況においても、日独が相互に協働していくことの重要性を再認識する機会となりました。また、若手研究者と学生からは、今回の経験を基に、今後もこのようなイベントに参加したいとの意欲も示されました。

次回の第9回学長会議は、2023年秋にゲッティンゲン大学で開催される予定です。

*HeKKSaGOn(ヘキサゴン):日本とドイツの主要大学の研究者及び学生の交流、共同研究の推進、サマースクール等の開催など、日独大学間の交流を推進することを目的に、2010年に結成された二国間型のコンソーシアム。加盟校は、ハイデルベルク大学、カールスルーエ工科大学、ゲッティンゲン大学、京都大学、東北大学、大阪大学の計6大学である。加盟校の所在地の頭文字(Heidelberg, Kyoto, Karlsruhe, Tohoku (in Sendai), Göttingen, Osaka – Alliance)から名前が付けられた。アライアンスメンバーであるベルンハルト・アイテル・ハイデルベルク大学学長は、2021年4月、長年HeKKSaGOnをはじめとする日独の学術交流や相互理解の促進に尽力された功績が認められ、日本政府から旭日重光章を受章した。

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