2021年6月1日(水)、世界的な権威を持つ英国の教育専門誌Times Higher Education(THE)が開催したイベント「THE Asia Universities Summit 2021」に、大野英男総長が登壇しました。
THE Asia Summitは、世界の大学トップが集う国際大学サミットとして、主要登壇者にノーベル賞受賞者や国際的リーダー、各国をリードする大学学長が招へいされ、大学が国や学問領域を越えてグローバル社会全体が直面する課題に取り組むための情報共有やネットワークの場となっています。2016年から毎年開催され、今年は6回目として藤田医科大学との提携により開催されました。
大野総長は2日目の”How can university leaders engender a cultural environment that supports world-class research?”と題するパネルディスカッションに登壇し、優れた研究を支える大学の研究環境・研究文化の重要性について他の登壇者たちと意見を交わしました。
参加者たちは、大学の長期的な基礎研究を支える国の支援の重要性、大学院へ進む学生や女性研究者、教員育成にかかる支援など、よりよい研究文化を醸成するための大学の課題について事例を交えた活発な情報共有を行いました。
大野総長は発言の中で、伝統や実績により研究者が自らの立ち位置を決めることのできる一定の基準があること、東日本大震災を契機に構成員が地域への貢献を強く意識し、専門分野を越えて協力し合う文化が促進されたことなど、本学の研究を取り巻く独自のアイデンティティを紹介しました。
さらに、「Green Technology」、「Recovery & Resilience」、「Social Innovation & Inclusion」の3つの柱のもと、組織的に社会課題の解決へ挑み、東北大学が持続可能で心豊かなグリーン未来社会の実現に貢献することを目指す本学の新たな展望を示しました。