2020年12月10日(木)にオンラインでRENKEI Climate Change研究者ワークショップが開催され、学生からシニアレベルの教員まで各加盟校から70名を超える参加者が気候変動に関する研究や取り組みについて意見を交換しました。東北大学からは、環境科学研究科教授で災害科学・安全学国際共同大学院プログラム(GP-RSS)プログラム長の吉岡敏明教授が発表者として、理学研究科教授で環境・地球科学国際共同大学院プログラム(GP-EES)の須賀利雄教授がパネリストとしてそれぞれ参加し、本学の取組みを紹介しました。
日英から6大学ずつ計12大学が加盟する二国間大学ネットワークであるRENKEI (Japan-UK Research and Education Network for Knowledge Economy Initiatives:日英産学連携プログラム)では、加盟校間や産業界で連携して共同研究、知識移転、人材育成の分野で協働しています。近年では「気候変動(Climate Change)」と「健康(Health)」の2つをテーマとして研究者ワークショップ等を展開しています。
RENKEI初の試みとなるオンラインで開催された今回のワークショップは、イギリスの公的な国際文化交流機関であり、RENKEIの事務局も務めるブリティッシュ・カウンシルのMatthew Knowles駐日代表による挨拶で幕を開けました。続く基調講演では、2021年にイギリス・グラスゴーで開催が予定されている気候変動枠組条約締約国会議(COP26)に関連し、日英両国の政府や高等教育機関による気候変動への取組みが各講演者から紹介されました。
また、「低炭素社会とグリーン・インフラストラクチャー」と「洪水、水不足、食糧生産、社会、エコシステムにおける将来的なリスクと適応」をテーマに加盟校代表者からの発表が行われたセッションでは、本学の吉岡教授が災害科学・安全学国際共同大学院プログラムと自身の研究について参加者に紹介しました。
さらに、最後のセッションでは、日英の高等教育セクターにおける気候変動への対応について、大学ネットワークとしてこれらに取り組むCOP26 Universities NetworkやCAS-Net Japanが紹介されました。このセッションでは、パネリストとして須賀教授が出席し、本学の環境・地球科学国際共同大学院プログラムや変動地球共生学卓越大学院プログラム (SyDE)の例を挙げながらコメントを寄せました。
RENKEIでは、今回のワークショップをさらに発展させるものとして、年明けの2021年1月にも気候変動にかかる研究者ワークショップを予定しています。
「RENKEI」について
- 正式名称はJapan-UK Research and Education Network for Knowledge Economy Initiatives
- 共同研究、知識移転、人材育成等の分野で、産業界との連携強化を目的として、2012年に発足
- 事務局はブリティッシュ・カウンシル内に設置
- 加盟大学(日本側6大学、英国側6大学、合計12大学)
英国側6大学:エディンバラ大学、リーズ大学、 サウサンプトン大学、リバプール大学、ニューキャッスル大学、ノッティンガム大学
日本側6大学:東北大学、京都大学、大阪大学、名古屋大学、九州大学、立命館大学