東北大学グローバルウェビナーシリーズ:防災学の世界的権威Prof. David Alexander(UCL)によるウェビナーを開催しました

東北大学は、David Alexander教授(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL))による講演を7月30日にオンラインで開催し、国内外から110名以上が参加しました。

Alexander教授は、防災学の世界的権威として知られており、災害科学が必要とする人文社会科学と自然科学の融合に早くから取り組んでいます。2012年からは災害学の世界最高峰のひとつであるUCLのリスク・防災学教授に就任し、現在も重要な著作を数多く執筆しながら世界中で調査・研究を展開しています。

本学大学院工学研究科の小野田泰明教授により進行されたこの度のウェビナーは、植木俊哉理事・副学長(総務・財務・国際展開担当)による開会挨拶に続き、Alexander教授の講演が行われました。講演では、過去に流行した他の感染症の事例との比較や各国政府・研究者による新型コロナ感染症の感染拡大への対応にかかる考察等を通じて、新しい社会を構築するための計画と管理の学際的科学の重要性が語られました。

講演後には、本学大学院工学研究科博士後期課程3年の北村美和子さんのモデレートにより参加者とAlexander教授による活発な質疑応答が行われました。さらに、ウェビナーの締めくくりには、災害科学国際研究所の研究所長補佐で外科医である江川新一教授から、今後は新型コロナ感染症からの回復やその後の影響に関する中長期的な研究が必要とされるだろうとの見解が示されました。

東北大学では、本学が主導して開催するオンラインでのシンポジウムやセミナー等の国際会議を積極的に支援しています。ポストコロナ時代における海外との連携協力と国際発信の重要な手段として、今後も本学の研究成果や各種の取組みの国際発信を強化する「東北大学グローバルウェビナーシリーズ 」(Tohoku University Global Webinar Series; TUGW Series)を実施していきます。

(写真上:講演中のAlexander教授(UCL)。写真下段左:植木俊哉理事・副学長、下段中央:小野田泰明教授(工学研究科)、下段右:江川新一教授(災害科学国際研究所))
当日の動画(Youtube)