2013年10月10日(木)、日露大学間の教育・研究交流の更なる推進と、パートナーシップの強化を図ることを目的に、 ロシア学長連盟と日露学長会議実行委員会の共催で、第4回日露学長会議がモスクワ国立大学において開催されました。 会議には本学をはじめ日本から19大学、ロシアから20大学が参加しました。
本会議は、これまでの開催実績(第1回は2009.5.12に東京にて、第2回は2010.9.11にモスクワにて、第3回は2012.3.19に仙台にて開催)の上に行われたものです。会議では、最初にサドーヴニチー・モスクワ大学学長、里見進東北大学総長による主催者挨拶に続き、板東久美子文部科学省文部科学審議官ら来賓による挨拶が行われました。 続いて、大学と社会(学生交流、医療、農業、エネルギー、産学連携)というテーマで日露の大学を取り巻く現状と課題、それぞれの大学が取り組む重点施策等についての基調講演、 プレゼンテーションが参加大学学長等により行われました。全体討議ののち、本会議のとりまとめとして、参加大学の合意によりコミュニケが採択され、 日露代表(日本側:東北大学 里見総長、ロシア側:モスクワ大学 サドーヴニチー学長)間で署名が取り交わされました。
【コミュニケにおいて合意された内容の概要】
◆日本およびロシアの大学からの参加者は、次の目的のために教育と研究の緊密な協力関係の推進を維持することで合意した。
- 日本とロシアの大学間学術交流の推進
- 高度人材育成ならびに現在社会の求める科学技術イノベーションに寄与する共同研究プロジェクトの推進
•日露共同研究所設立プロジェクトの取組 - 日露共同研究プロジェクトに関する情報の収集と普及(医療と生命科学、農業、エネルギーと環境及び産学連携を含む)
- 現在抱えている問題、特に持続可能な発展への課題、エコロジー、世界恐慌論などについて、科学者らが対話をし、議論を行う基盤として、国際的な有識科学者会議創設の積極的な取組
- 世界規模で社会ニーズに合った留学と学生交流の奨励
- 2014年3月16日~21日、モスクワ大学における日本人大学生100名の教育と文化交流プログラムの開催
◆上記の目標達成のため、参加者は2015年に(日本の)千葉大学を幹事校として第5回日露学長会議を共同開催することに同意した。