
2026年3月27日(金)、東北大学星陵キャンパス・星陵オーディトリアムにおいて、「Q-DREAM Engineering Medicine Workshop」が開催されました。本ワークショップは、東北大学と米国・ワシントン大学(UW)が新たに立ち上げた包括的連携枠組み「Q-DREAM」における重点分野の一つ、医工学領域の研究交流と連携促進を目的としたものです。
開会にあたり、石井直人医学系研究科長が挨拶を述べ、両大学の連携の重要性を強調しました。続いて、国際連携推進機構の大内二三夫特任教授より、Q-DREAM設立の背景と、両大学が描く未来のビジョンが提示されました。また、同機構の江藤哲郎特任教授からは、世界屈指のイノベーション・エコシステムを誇るシアトルの現状と、現地日本人研究者のコミュニティ(SJRC)が紹介され、日米を結ぶ人的ネットワークの重要性が示されました。
セッションの前半では、本ワークショップのオーガナイザーを務めた西條芳文医工学研究科長が本学の世界に誇る医工学研究の伝統と最先端の成果を詳説しました。続いて医学系研究科の新妻邦泰教授より、脳血管障害における最新の治療研究に関する発表が行われ、本学の臨床・研究能力の高さを示しました。特別基調講演では、アレン脳科学研究所の萩原賢太研究員が登壇。「精神医学のための光工学」と題し、次世代顕微鏡技術を用いて脳内の神経伝達物質を可視化する最先端研究を披露しました。
続くセッションでは、放射線医学分野において、UW物質材料科学と放射線医学科の両方に席をおくアビク・ソム助教が「画像ガイド下でのバイオマテリアル・デリバリー」について研究内容の発表を行い、本学医学系研究科の高瀬圭教授より、副腎性高血圧に対する新たなインターベンション治療の紹介がされました。
医学系研究科のパルマナンド・シャルマ准教授が、眼科領域での「軽量AI」活用を、UWのアネリース・マー・ソム臨床研究医が、疾患の遺伝的基盤を解明する新たな工学ツールの開発について発表を行いました。さらに、歯学研究科のアリウンブヤン・スフバートル助教による副作用を抑えたがん免疫療法や、医学系研究科の田山舜一助教によるT細胞介在性炎症の治療標的としての超硫黄代謝など、多角的な視点から次世代の治療選択肢が提示されました。各セッションにおいて活発な質疑応答、意見交換が行われ、互いの研究内容へ理解を深めました。
本ワークショップを機に、シアトルのイノベーション・エコシステムと連動した本学とワシントン大学の医工分野における新たな連携が生まれ、両大学の協力関係の新しい核となることが期待されます。


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