2025年9月24日(水)~26日(金)の三日間にわたり、米国・シアトルにおいて、本学とワシントン大学が共同で設置するアカデミックオープンスペース(University of Washington-Tohoku University : Academic Open Space)*(以下、AOS)の活動の一環で「AOS Quantum Workshop」及び「 Japan Seattle AI Innovation Meetup 25.0」を開催しました。3日間をDay0~Day2と称し、Day0は、AWS (Amazon Web Service) Skills Center視察、AmazonGoにおける最先端の購買体験、データセンターに関する講演が行われました。ワークショップ1日目(DAY1)は、ワシントン大学においてUW-TU Quantum Academic Workshopを、Seattle Metropolitan Chamber of CommerceにてJapan Seattle AI Innovation Meetup 25.0を並行開催しました。UW-TU Quantum Academic Workshopでは、量子マテリアル分野の最先端の研究に関する講演やワシントン大学及び本学の学生同士が自身の研究を発表するピッチトークやポスターセッションが行われ、学生、研究者間の活発な交流を促進する場となりました。Japan Seattle AI Innovation Meetup 25.0では、ワシントン州政府商務省やJETRO(日本貿易振興機構)など様々な組織、企業が集まり、米国スタートアップ企業の日本市場におけるビジネス展開についての講演やピッチトークなどが行われ、イノベーションや日本とワシントン州との連携について議論されました。ワークショップ2日目(DAY2)は、1日目の両イベントの参加者が合流し、AOS Quantum Workshopをワシントン大学で開催しました。本学より山口昌弘副学長、大野英男総長特別顧問が参加し、参加者約70名に向けて講演を行いました。この一連のイベントは本学の好田誠教授(工学研究科)、佐藤宇史教授(AIMR)、大内二三夫特任教授及び江藤哲郎特任教授が中心となり、UWの研究者と協力して企画しました。
Day 0(9月24日(水))AWSデータセンター・セッション
AWS Learning Centerにて38名の日本使節団(日本企業9社、自治体3、総領事館、JETRO、NEDOなど)及び15名の本学関係者が参加し、Orrick(AI Meetup共同主催者)よりデータセンターの市場やトレンド、AWSよりグローバル・データセンター戦略などのレクチャーを受けました。

DAY1 (9月25日(木))Japan Seattle AI Innovation Meetup
Japan Seattle AI Innovation Meetup(略称AI Meetup)は、2016年3月の第1回開催から今回で25回目を迎える、ワシントン州のAIなど最先端スタートアップと日本の大企業とのマッチングイベントです。江藤哲郎特任教授が主催者として、これまでシアトル及びZoomでの開催を重ねて来ました。
https://www.youmaga.com/feature/spotlight/202503_eto/
また、AI Meetupは、2016年に日本国と米国ワシントン州との間での技術、貿易、文化、学術などの交流振興を企図して締結された覚書に基づき、在シアトル日本国総領事館とワシントン州政府が公認する催事です。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_009411.html
2023年の第21回AI Meetupより、本学はAOSの活動の一環として特別共同主催者となり、両校によるAOSワークショップのプログラムの中で実施してきました。
今回は、Seattle Metropolitan Chamber of Commerceにて、上記の日本使節団、スタートアップ15社、基調講演者(Amazon、AWS、AI2、州政府、Orrick、UW CoMotion、Plug and Play、SBIインベストメント、新日本科学、本学)などによりセッションと交流会を実施しました。

DAY1(9月25日(木))UW-TU Quantum Academic Workshop
ワシントン大学・ Spratlen Hallを会場に「UW‒TU Quantum Academic Workshop」を開催しました。本行事は、量子マテリアルを中心とした分野で進む国際連携を促進するものです。
午前中はワシントン大学の材料科学および物理学科の研究室見学を行い、午後には両大学の学生によるポスターピッチトークおよびポスターセッションを開催しました。ピッチトークでは、分数量子異常ホール効果やオルターマグネットさらには機械学習による2次元材料設計など多岐にわたるテーマが紹介され、各学生が自身の研究の魅力と独創性を熱意をもって語りました。短時間ながらも明快で印象的な発表が続き、研究を語る学生たちの姿に、会場全体が引き込まれるような雰囲気でした。
続くポスターセッションでは、学生や教員が互いのブースを巡り、活発な議論が交わされました。専門分野を超えて意見を交換する姿が見られ、時間を忘れるほど白熱した議論が展開されました。また、東北大学大野英男総長特別顧問(前総長)も終日参加され、学生の説明に熱心に耳を傾けながら助言や意見交換を行い、若手研究者を大いに励ましました。
夕刻のレセプションでは、特に優れた発表を行った学生を称えるポスター賞の表彰が行われ、ワシントン大学および東北大学からそれぞれ2名ずつ、計4名の学生がピッチトーク賞およびポスタープレゼン賞を受賞しました。審査では研究の独創性と表現力が高く評価されました。
今回のワークショップは、学生同士が研究を通じて互いの文化や価値観を理解し合う貴重な機会となりました。両大学の若手研究者の間に新たな信頼関係が芽生え、今後の共同研究や人材交流の発展が期待されます。AOSプログラムのもと、ワシントン大学と東北大学の連携は今後さらに深化し、量子科学と次世代情報技術の融合を目指した国際的研究ネットワークの中核として発展していくことが期待されます。

DAY2(9月26日(金))AOS Quantum Workshop
ワシントン大学・Startup Hallを会場として、AOS Quantum Workshopを開催しました。Day1に参加した両大学関係者、日本使節団に加えて、シアトルの日本人研究者ら総勢約70名が参加しました。
ワシントン大学・工学部長のナンシー・アルブリトン工学部長や在シアトル日本国総領事館の伊従誠総領事による挨拶の後、本学より山口昌弘副学長が「東北大学の最新動向」について紹介し、国際卓越研究大学に認定されるまでの経緯や今後の研究・教育におけるビジョンを示しました。また、大野総長特別顧問より特別基調講演が行われ、世界をリードするスピントロニクスに関する自身の研究の来歴や最新の研究紹介が行われました。続いて、好田誠教授より「量子スピン共同研究」について講演が行われ、量子分野における本学とワシントン大学間の研究成果及び、更なる連携の展望について発表されました。そして、ワシントン大学のJihui Yang工学部副学部長よりAOSの今後の取り組みとして「AOS Q-DREAM(Quantum, Disaster Resilience, Engineering, Advanced Manufacturing, and Medicine)」が発表されました。これは、量子、災害科学、工学、先進製造、医学という5つの分野を重点分野として両大学の更なる連携を推進するものです。その後、UWの日本人研究者やSIJP (Seattle IT Japanese Professionals)、SJRC (Seattle Japanese Research Community)、JASSW(Japan-America Society of the State of Washington)、JBAS(Japan Business Association of Seattle (Shunjukai))より最先端の研究やコミュニティ活動について紹介が行われました。参加者より積極的な質問・意見交換が行われ、活発なワークショップとなりました。今回のワークショップを通じて、両大学の国際共同研究の更なる推進が期待されます。

YouTubeで下記2日間の様子を動画で掲載しています。ぜひ、御覧ください!
DAY1(9月25日(木))UW-TU Quantum Academic Workshop
DAY2(9月26日(金))AOS Quantum Workshop
問い合わせ先:
グローバル戦略室
TEL:022-217-4844
Email: kokusai-r*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
