本学と米国・ワシントン大学が共同で設置するアカデミックオープンスペース(University of Washington-Tohoku University : Academic Open Space;以下、AOS)では、スタートアップ支援、ヒューマン・レジリエンス、化学等の分野における交流・連携を推進しています。
今回、ワシントン大学のフランソワ・バイネックス副学長(イノベーション担当)の来日に合わせ、11月13日(月)及び11月14日(火)の2日間にわたり、AOSのイベントが開催されました。
11月13日(月)は、片平キャンパス知の館を会場に、「AOSスタートアップセッション」を実施しました。午前の部では、仙台市や株式会社新日本科学からも参加があり、ワシントン大学の一組織であるCoMotion*のディレクターでもあるバイネックス副学長を交え、スタートアップ支援の領域での将来的な協力の可能性について、活発な議論が行われました。
午後の部では、東北大学発スタートアップ紹介セッションとして、4名の方々が各々代表を務めるスタートアップ企業を紹介しました。バイネックス副学長から、企業側が抱く期待や、有効な経営戦略など関する質問がなされ、活発な意見交換が行われました。
11月14日(火)には、バイネックス副学長は、伊藤彰則教授(工学研究科長)と森谷祐一教授(工学研究科インターナショナルオフィス)と面談を行い、両大学のさらなる協力の可能性について意見交換を行いました。
面談の後、バイネックス副学長は次世代放射光施設ナノテラスを訪問し、渡邉真史特任教授からナノテラスの紹介を受けました。
バイネックス副学長はその後、青葉山コモンズで開催されたAOS化学分科会セミナーにて、“Hierarchical and Stimuli-Responsive Hybrid materials from High Information Content Building Blocks”をテーマに講演を行いました。セミナーには、関連分野の学生や教員など30人を超える参加者があり、講演終了後にはたくさんの質問や感想が寄せられました。セミナー後のランチレセプションにおいても、講演内容や研究領域に関するディスカッションを通じて学生たちとの交流を深め、会は盛況となりました。
今回のイベントを通じて、両大学のイノベーション推進等における連携の更なる進展が期待されます。