シドニー大学での研修を終えて
澁谷篤史
私,2007年12月21日~2008年2月26日までのおよそ70日間オーストラリア,シドニーのシドニー大学(The University of Sydney)に留学をしてまいりました.以下にその報告を行います.
受け入れていただいた研究室は,School of Aerospace, Mechanical & Mechatronic Engineering Faculty of Engineering & ITのProf. Liangchi Zhang のグループです.Prof. Zhangのグループについては以下webページを参照してください.http://nt-542.aeromech.usyd.edu.au/index.html
まずは,シドニーの概要についてですが,シドニーはオーストラリア大陸の東側に位置し,New South Walesの州都となっております.日本との時差は+1時間,サマータイム実施期間(だいたい10月終わり~4月初め)で+2時間となります.私が滞在したのは夏の真っ最中でしたが,日本の夏のように湿度は高くありませんが,日差しは強く高温で乾燥するため毎年樹木が自然発火するそうです.ただこの夏は5年ぶりの多雨だったとのことで,比較的すごしやすかったと思います.シドニーの街は,早くからオーストラリアに入植したヨーロッパ系の人々の影響が大きいようで,古くからの建築が多く,ヨーロッパの町並みと近い印象です.
食事について.シドニーは移民が多い街なので,様々な国の料理が楽しめます.寮で食事が出ない期間ではかなり外食に頼っていました,日本でもおなじみのファストフード店Mやチキンで有名なKもありましたが,それらを利用するのは私のポリシーに反するので,サンドウィッチがおいしいSubway(仙台にはないのでシドニーではじめて利用しました.)やOPORTO(オーストラリアとニュージーランドにしかない店です.)をよく利用していました.OPORTOはどちらかというと某M社のようなジャンクフードを出すお店ですが全てオーストラリア産の食材を使用しており,牛肉ではなくチキンを使用したハンバーガーとしっかり身の詰まっているポテトはとても美味しかったです.ぜひ一度ご賞味ください.
次は英語について.オーストラリアの英語は独特の訛り(特に”a”の発音を強調するとか.) があると聞いていましたが,シドニーではイギリス系白人の英語を母語とする人も,英語を母語としない人もオーストラリア独特の訛りがあるようには感じませんでした.地方に行くとその訛りは強くなるようです.
大学,研究室,寮について.シドニー大学のメインキャンパスはシドニー中心部から程近くにあり町並み同様に歴史を感じさせる建物が多いです.キャンパス内に博物館があったりします.その一方で,キャンパス内にGraffiti tunnel といわれる自由に壁面に絵を書いてOKという地下道があったりするところはさすがオーストラリアといったところでしょうか.海外の研究室は,ドクターの学生やポスドクで構成されていることが多いようで,私がお世話になった研究室も例外ではなかったようです.スタッフを含め研究室のメンバーはオーストラリアで生まれ育ったという人はほとんどおらず,みな他の国,地域出身というインターナショナルな環境でした.メンバー同士はとてもオープンで学生が教授を呼ぶのにファーストネームで呼んでいることに少々驚きました.写真は毎日11時に開かれるお茶会の際にとったもので,研究室のある建物の最上階にあるオープンスペースでお茶会が開かれておりました.私が宿泊していたのは大学の施設の一つであるInternational House というシドニー大学の留学生向けの宿泊施設です.私が入寮した時点では,夏休み中だったため学生はほとんどいませんでしたが,2月の後半になると本当に世界中から人が集まってきておりました.International Houseではいろんな人によくしてもらいシドニーの滞在がとても楽しいものになりました.
最後に,この場をお借りして高教授,シドニー大学のProf. Zhang,同じく研究の面倒見ていただいたDr. Aliに貴重な経験をさせていただいたことに感謝いたします.さらに留学中にサポートしていただいた研究室の皆様に感謝いたします.