UNCCでの海外研修を終えて
D1 木村 彰秀
2007年12月3日~2008年2月29日の約3ヶ月間,米国ノースカロライナ大学シャーロット校(UNCC)に滞在し,Center for Precision Metrology (CPM: http://www.cpm.uncc.edu)にて研修を受けて参りましたので,その概要について報告致します.
UNCCの所在地であるシャーロット市は,アメリカ合衆国ノースカロライナ州南西部に位置しており,人口60万人の州最大の都市となっています.近年は人口増加がますます進み,全米の中でも最も勢いのある街とも言われております.今日ではとりわけ,全米屈指の金融中心地として名高く,市街地にはバンク・オブ・アメリカの本社ビルなど多くの金融機関が集積することで知られ,ビジネスシティとしてはニューヨークに次いで全米No.2の規模を持っています.
UNCCは,市街地から車でおよそ20~30分の所に位置しています.キャンパス内は森や湖などたくさんの自然に恵まれ,非常に過ごしやすい環境の中にあります.また,移動のために無料のシャトルバスが運行されている程,キャンパスは広大です.キャンパスの北西には,最近Duke Centennial Hallという建物が新たに建てられ,CPMはその1階に居を構えています.また,キャンパス内にはいくつかの寮が点在し,私はキャンパスの南に位置する留学生用の施設に滞在しました.この寮では,日常生活においても様々な国の学生と交流する機会を持て,貴重な体験をすることができました.
CPMは,アメリカの精密工学の分野において非常に先進的な研究所であり,極めて優れた教育環境と充実した設備の中で,精密工学に関する様々な研究が行われています.その分研究所に所属する教官・大学院生の数も多く,精密工学に関して多様なバックグラウンドを持つ研究者が在籍しているため,幅広い知見を得るのに大変適した環境であると感じました.その中で私は今回,Robert J. Hocken博士が率いる超精密位置決めステージの研究開発グループに参加し,博士のグループで開発中のナノインプリンティング用ステージに関する仕事をさせて頂きました.Hocken博士は,研修内容に関して私に有益な助言をして下さり,また私が話し合いを求めた際には,ご多忙にも関わらず対応して下さるなど,非常に暖かく接して下さいました.また,グループのメンバー間の雰囲気もオープンで,私の疑問にも快く答えてくれました.このような素晴らしい環境が,研究の面だけでなく精神的な面でも私の支えとなり,充実した時間を過ごすことが出来ました.この場をお借りして,Hocken博士と研究グループの皆様,またCPMのスタッフの皆様に厚く御礼申し上げます.
最後に,このような機会を与えて下さった 高 偉 教授,また東北大学21COEプログラム「ナノテクノロジー基盤機械科学フロンティア」の関係各位に深く感謝致します.更に,留学中にサポートしていただいた高・荒井 研究室の皆様に感謝致します.ありがとうございました.