出前授業

「出前授業」とは、日本物理学会東北支部が宮城県の高校を中心に行っている大学の教官が出向いて行う物理の授業です。 また、仙台市教育委員会が行っている小中学生を対象とした「東北大学出前授業」も行っています。

ここでは、吉澤が行っている出前授業の内容を紹介します。
実際の授業は、授業時間や学年に合わせて以下の項目を組み合わせて行います。

「光の性質とレーザーの基本原理」(詳細)

 光は波の性質と粒子の性質を併せもっています。波の性質は回折・干渉として観察され、粒子の性質はエネルギーと密接に結びついています。レーザーは20世紀最大の発明の一つといわれており、現在では日常生活のいたるところで使われています。

「光の色とエネルギー」(詳細)

 光の色(スペクトル)とエネルギーの関係について簡単な実験を交えて授業をします。回折格子を用いてさまざまな電灯を観察し、その色からエネルギー効率について考えます。

「紫外線」をテーマとした東北放送(TBC)「ふしぎのトビラ」の撮影に協力しました。 (撮影の様子
 (放送予定:2009年7月11日(土)17:00-17:30) 

「レーザーによる光速測定」(詳細)

 レーザー光の特徴と光速測定の歴史について話をし、応用実験として半導体レーザーとオシロスコープを用いた光速測定を行います。

「光と色の不思議」(詳細)

 身近な現象(虹、シャボン玉など)に色がついて見える仕組みについて説明します。また、三原色の不思議では、三原色ですべての色を表現できる理由や絵の具と光で三原色が違う理由などについて、人が色を感じる仕組みを含めて説明します。

「回折干渉とホログラフィー」(詳細)

 ホログラフィーは立体的に見える写真として知られています。この授業では、ホログラフィーの基本原理を光の回折と干渉のデモ実験を交えて説明します。また、実際にホログラフィーの観察もします。

「超高速分光と光合成研究」(詳細)

 最先端の研究例として、フェムト秒(1000兆分の1秒)という非常に短い時間領域を測定可能な方法(超高速分光)と、その応用として光合成の研究を紹介します。

「セレンディピティ」(詳細)

 自然科学の研究では、セレンディピティと呼ばれる偶然がもたらす大きな発展がしばしば重要な役割を果たしてきました。セレンディピティの実例を紹介するとともに、物理学を学ぶことの重要性について話をします。