東北大学大学院 国際文化研究科
日本宗教・思想史研究講座
東北大学日本宗教・思想史研究講座(近代日本ゼミ)では、宗教学・思想史学といったディシプリンの視座より、フィールドとしての「日本学」に取り組んでいます。本ゼミは、長い「東北大宗教史」の伝統を尊重しつつ、学際性や国際性にも重点を置くものです。
欧米での日本学研究は、「他者」として「日本」をみるのに対し、「国史学」や「国文学」のような国内のディシプリンは、いわば「一国的」な立場から「日本」を捉える傾向が強いです。しかし近年、両者の間で理解と対話の必要性が認識され、日本をめぐる研究全体を問い直す機運が高まっています。日本国内における「国際日本学」は、以上の様々な問題を念頭に置きつつ、新視点から対象としての「日本」を考えようとするものです。
本ゼミは、クリントン・ゴダールとオリオン・クラウタウを担当教員として、主に近代日本の宗教史に関連する課題に取り組む大学院生(博士課程の前期・後期)を中心に動いています。ゼミ所属の大学院生は、演習科目で研究成果を報告しながら、専門書および史料の読解力も養い、宗教学や思想史学の視点から各々の研究に取り組んでいます。
大学院生の視野を広げるべく、ゼミ授業でディスカッションの対象となる歴史資料や日本学・宗教学・思想史学の専門図書は、英語圏を中心として、日本国外の研究者によるものも含まれます(詳細は「活動」を参照)。すなわち本ゼミ所属の大学院生は、主に宗教思想史の観点から「近代日本」にまつわる近年の研究成果に触れながら、日本語および英語でのディスカッション、論文作成、資料読解の能力なども、高めていきます。なお本ゼミは、東北大学大学院文学研究科の日本思想史研究室や現代日本学研究室と多くの共同企画もこなしています。
講座図書室
講座図書室は、近代日本仏教の研究図書を中心として、広く日本学・宗教学・思想史学関連の雑誌や研究図書も揃えています。また、「狩野文庫」の貴重資料を含む、約3百万冊の図書を置く東北大学附属図書館にも近く、豊富な資料を利用しやすい環境です。
入ゼミに関するご質問等は、こちらのページからお問い合わせ下さい。