2020年1月31日(金)、国際日本文化研究センターのJohn Breen先生がこちら東北大学国際文化研究科でご講演なさいました。世界レベルで考えても、近現代の神社・皇室研究の第一人者であるブリーン先生は今回、モダン・ヒストリーとしての「皇位継承儀礼」についてお話しされました。
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事件としての「生前退位」放送から始め、明治・大正期の継承儀礼の背景を詳細に述べた上でまた令和の現在に戻り、「祭政一致」の「過去」と「現在」を感じさせる、非常にためになる講演をなさいました。
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質疑応答の際、ゼミ生のレディット氏が「陵墓」の近代化について訊ね、その後、本学の佐藤弘夫先生や、近現代の天皇像に焦点を当てる同じく本学の茂木謙之介先生が質問され、とても盛り上がりました。
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翌日、佐藤弘夫先生のご案内で、東北が初めてのブリーン先生と被災地の荒浜まで行きました。3.11の津波で昔の街並みが完全に消え、住宅の跡、そして荒浜小学校の建物のみが残っていました。観音や鳥居などのいわゆる「宗教的」なモニュメントも現在、あそこで建てられています。
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