チュラロンコン大学(タイ・バンコク)に東北大学タイ代表事務所を開設、現地同窓生との懇親会を開催

代表事務所開設

2016年8月29日(月)、東北大学は本学の大学間協定校でありタイ屈指の名門校であるチュラロンコン大学内に「東北大学タイ代表事務所」を設置し、現地にて開所式を行いました。

これは、東北大学全学の海外代表事務所としては、北京、モスクワ、ノボシビルスクに続く4番目の事務所であり、本学がスーパーグローバル大学創成支援(トップ型)に採択されたことを受け、グローバル戦略の一環として、特に東南アジアとの交流拠点として開設されたものです。具体的には、大学間協定を基盤とした双方向の学生交流を推進するとともに、留学生のリクルーティングのほか、本学同窓会の立上げやその活動支援、共同研究の組織的支援、さらに現地企業等とのインターンシップを始めとした様々な連携など、交流環境の一層の充実を担うこととなります。

当日午前の開所式典では、里見進総長とチュラロンコン大学Bundhit Eua-Arporn学長による挨拶に続き、タイ研究財団Ph.Dプログラム担当の Artiwan Shotipruk副長、在タイ日本大使館の寺島史郎一等書記官から祝辞の後、両大学による国際戦略や事務所の活動についての紹介が行われました。その後、会場を事務所の設置場所であるインターナショナル・コーナーに移し、事務所開所のテープカットや大学間交流協定更新に係る調印式を執り行いました。

また、午後のセッションでは、研究者を対象とした材料科学分野での特別セミナーと、学生を対象とした本学留学プログラム案内が行われました。特別セミナーでは、金属材料研究所・AIMRの齊藤英治教授が、本学の材料科学研究分野の紹介のほか、グローバルイニシアティブにおける重点研究分野であるスピントロニクスの基礎研究と材料科学に関する講演を行い、チュラロンコン大学の研究者の興味を引き付けました。

大学間協定更新の調印式(里見進総長(右)とチュラロンコン大学Bundhit Eua-Arporn学長(左))
タイ在住同窓生との懇親会

代表事務所開所式を開催した8月29日(月)の夜に、本学として初めてとなるタイ在住の本学同窓生との懇親会を開催しました。

懇親会には、本学の日本人卒業生でタイに在住する方々を中心に構成されたタイ青葉会から、会長をはじめとする3名、また本学に留学または研究滞在したタイ人同窓生が26名、さらに本学の学士英語コース(FGLプログラム)に進学した生徒の卒業高校の校長が3名、合計32名が集まりました。

里見総長からは、母校に対する同窓生の愛情に対する謝辞や、この懇親会をきっかけに、今後の同窓会組織としての発展や活動に期待する旨、挨拶が述べられました。同窓生からは、それぞれの近況が報告されるとともに、仙台での大学生活や研究活動の思い出話に花が咲き、懇親会は大いに盛り上がりました。

この懇親会に出席した同窓生を中心に、今後、タイにおける正式な同窓会設置に向け検討が進められることになりました。

※チュラロンコン大学
タイ王国において最も古い歴史をもつ、権威ある国立大学。同国の政財界においてもチュラロンコン大学出身者が多い。大学名はチュラロンコーン大王(ラーマ5世)に由来し、後継者であるワチラーウット王(ラーマ6世)によって設立された。人文社会、医歯薬、理工系の幅広い分野からなる総合大学であり、現在35の学部・研究所等が設置されている。キャンパスはバンコク市中心部に位置している。
学生数は学部26,000人、大学院生13,300人。教員数は2,800人。
本学とは平成23年2月3日に大学間交流協定を締結。

懇親会の様子
集合写真