東北大学生活環境早期復旧技術研究センター

活動内容

本センターでは、東京電力福島第一原子力発電所事故からの放射性物質によって汚染された生活環境を復旧するために、

  1. 汚染土壌からの放射性セシウムの抽出・濃縮に関する新たな除染技術、また除染で回収した放射性物質の有効利用技術、
  2. 無放射能農作物の栽培方法(当初の3年間は、放射性セシウムの粘土吸着性に基づいた基礎研究)、
  3. 迅速汚染検査用大口径ガンマ線検出技術

の開発を行う。いずれの開発も、期間の後半で、その方法の検証を行う。

平成24年度は、

  • 自然環境下の物質と放射性物質との結合の分子的構造解析
  • 放射性物質を含んだ環境物質の分類方法
  • 一般住宅地、山野、田畑の除染方法
  • 溶解性放射性物質の粘土等への定着等による農作物(特に、茸、牧草、山菜、筍)への放射性物質移行阻止方法
  • 迅速汚染検査を可能とする大口径ガンマ線検出器の開発

を行う。一方、福島市内に分室を設置して、福島大学、福島医科大学と連携を取りながら、自治体が必要とする技術調査を行い、その情報を技術開発に反映させる。 また、他機関との連携・協力の下に本プロジェクトを推進する。

連携・協力