卒業生の声

関根匠
新日鉄住金株式会社

現在の仕事内容は?どうしてこの仕事を選んだの?

 

製鉄設備の設計や保全を担当しています。現在は、
①設備が壊れないようにする管理基準の制定
②壊れてしまったものを次は同じ要因で壊れないようにする対策検討・実行
といった保全案件から設備について学んでいます。
志望理由としては、ちゃんと『使える』大規模なプラントの設計を行いたかったからです。ただ表面上の数値だけの能力や仕様を満たすだけでは、過酷な環境下で何十年も安定して稼働はできません。 使える設備設計のためには実際に使っている現場・現物を見ることで知見を得て、設計上に反映する必要があると考えました。そういったことができるのは一般的な重工メーカーやエンジメーカーと違い、実際に設備を扱って生産活動をしており、
概念設計→詳細設計→調達→工事→立ち上げ→トラブル対策→改善
を一貫して行うオーナーエンジであると考えたからです。

学生時代この研究室に入ったきっかけは?また,研究室生活はどうでしたか?

 

・実現象を掴むため
・機械を正確に動かすため
・精密なモノを作るため
に必要不可欠な要素は計測やセンサといったものであると考えたからです。
また、モノ作りについて工作室があるため、設計から製作、試用、実際に使って測定まで自分の手で行うことが出来る環境にあったことも惹かれたポイントです。 そして、研究室紹介の時にうちの研究室では【社会に出て『?』が浮かばない人を育てる!】と言っていた(今でも言ってるのかな?)ことも魅力の1つでした。
研究室生活は、迷った時に的確な方針をご教授してくださる一方で、私自身の発想もしっかり聞いてくださり一方的な指示ではなく相談ベースで助言をしてくださる先生方や、測定機や測定データとひたすらにらめっこして共に解決案を考えてくれたり、研究室内のスポーツ大会で本気で汗を流したりしてくれる先輩・同期・後輩に囲まれ、非常に楽しく研究室生活を送ることができたと思っています!

研究室での研究は今の仕事にどのように活かせている?

 

設備の測定を頼むことが多々あるので、信頼性のある測定のために学んだ知識が活きることはあります。また、問題解決のアプローチ方法・考え方や報告、発表での伝え方(ストーリー作り含)といったスキルは直接的に会社生活でも活きています(とは言ってもまだまだですが..)
後者のスキルについては先生方から非常に多くご指導いただきました!実際に研究室紹介の時に聞いた【社会に出て『?』が浮かばない人を育てる!】という方針は本当であったと実感しています。非常に感謝しています!

研究室配属前の学生さんに一言

 

将来的にやりたいことが絞れている人もそうではない人も、多岐に渡る分野に必要不可欠な技術を扱っている研究室なので、一度見てみて損はない研究室だと思います。
と言っても一番はその人にとって楽しみながら研究を出来る環境にあることが大事だと思うので、多くの研究室の生の声を聞いてみてください!有意義な学生・研究生活を!