PTBでの滞在

2009年4月20日より7月10日までの約3ヶ月間にわたり,ドイツの研究機関であるPhysikalisch-Technische Bundesanstalt(P.T.B)に滞在し、研究活動を行う機会を得ました.期間中のProf. Bosse, Mr. Dziomba, Dr. Katzer, Dr. Daiなど多くの方にご協力をいただきました.

滞在したBraunschweigはニーダーザクセン州の第2の規模の都市です.中央駅にはICE,IC等の高速鉄道も発着し,ICEならベルリンまで1時間半,フランクフルトまで2時間半というところで,交通の便は比較的良いようです.市内の交通もトラムとバスが使え,切符の種類によっては,時間内ならバスからトラム,トラムからバスへ乗り継ぎも自由に行えるようになっており,市内の交通も便利です.乗車券の買い方を理解するまでは非常に苦労しましたが,買えるようになってからは頻繁にこの乗り継ぎを利用させてもらいました.

旧市街はオカー川に囲まれるように広がっており,私が訪れたときにはちょうどオットー4世が神聖ローマの皇帝になってから800年と言うことで,博物館では企画展示,街ではイベントが催されることもありました.オットー4世はこの街から皇帝になったということです.また,市内にはブラウンシュバイク工科大学があり,他にFALなどの研究機関が集まっており学術研究都市として発展しています.私としては,筑波と同じようなイメージを持っております.

最近になってシュロスにはクワドリーガが設置されたそうです.このシュロスはスーパーマーケットになっており,お気に入りの飲食店が近くにあったことから頻繁に通うことになりました.

滞在期間中は日照時間が長く,夜に寝るのを忘れてしまうほどでした.

PTBはBraunschweigおよびBerlinを拠点としてナノ計測分野を中心に研究活動をしており,他のドイツの研究機関との協力も行われています.ほとんどの施設は,Braunschweigに持っています.私は,SFMのプローブチップの評価に関することをさせてもらいました.これは,私の研究テーマでも重要な要素であり,是非とも知りたい内容でありました.

期間中,けがをすることなく,また各地ではインフルエンザの流行が取り沙汰されるなか体調を崩すこともなく過ごすことができましたこと,非常にありがたく思います.

最後にこのような貴重な機会を与えて下さった高教授並びに日本学術振興会の関係各位,滞在期間中に公私において私をサポートして下さったProf. Bosse, Mr. Dziomba, Dr. Katzer, Dr. Dai,さらに研修期間中に様々な面で私をサポートして下さいました研究室のスタッフと研究室の皆様に心より感謝いたします.

2009年7月12日

浅井岳見

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