2018 奈良先端大 異分野融合ワークショップ
"メタマテリアル・メタサーフェスのための数理モデリング"
公開シンポジウム "メタマテリアル・メタサーフェスのための数理モデリング"
日程:2018年9月27-28日
会場:奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 物質創成科学領域
物質科学大講義室
(
アクセスマップでの11番の建物)
本ワークショップでは、
数理科学・情報科学の研究とメタマテリアル・メタサーフェスの研究を融合することで、
新たな研究領域の開拓を目指します。
「メタ=higher, beyond」という言葉が示すように、
電磁メタマテリアルは人工構造を用いて天然物質を超える電磁波特性を実現しよう
とする概念であり、負屈折率や不可視化などを実現してきました。
近年では応用の観点から、
三次元よりも作製が容易な二次元構造(メタサーフェス)が
世界レベルで精力的に研究されています。
これら人工構造物質の機能を理解する順問題では、
メタマテリアル・メタサーフェスを数理モデルに落とし込み、
その本質を掴むことが重要です。
この数理モデルは、
逆に機能を実現するための構造を予言する逆問題を解く際にも威力を発揮します。
更に数理モデルで抽象化しアナロジーを介することで、
電磁波以外の波動現象(音波や弾性波など)への展開に繋がります。
よってメタマテリアル・メタサーフェスの研究者と、
数理モデルの研究者の協奏が今後ますます重要になると期待されます。
この公開シンポジウムでは情報幾何学、パターン認識、コンピューターヴィジョン、
スピントロニクス、磁気工学、光学、
メタマテリアル、メタサーフェスの理論的及び実験的研究の、
最前線で活躍されている研究者を講師としてお招きします。
講演と質疑応答に十分な時間を準備し、
この分野に興味があるみなさんとの活発な議論を行いたいと考えています。
なお、活発な議論に適した軽装でお越しください。
シンポジウムでの使用言語は基本的に英語ですが、
個別の議論においてはその限りではありません。
主催:奈良先端科学技術大学院大学 研究推進機構
プログラム
9月27日(木曜日)
13:30--13:45 趣旨説明
13:45--14:30 田中 勝
(福岡大学 応用数学科)
「ホログラフィック情報幾何学」
14:30--15:15 多々良 源
(理化学研究所 スピン物性理論研究チーム)
「スピントロニクス物質におけるスピン電荷変換現象と異常な光学応答」
15:15-- 休憩
15:45--16:30 舩冨 卓哉
(奈良先端科学技術大学院大学 情報科学領域)
「幾何変換の代数における回帰とその応用」
16:30--17:15 三俣 千春
(物質・材料研究機構 元素戦略磁性材料研究拠点)
「磁区構造解析の数値計算と高速化」
18:30-- 懇親会 (生駒駅周辺を予定)
9月28日(金曜日)
10:15--11:00 黒澤 裕之
(情報通信研究機構 深紫外光ICTデバイス先端開発センター)
「磁気カイラル物質中における非相反電磁力学」
11:00--11:45 Ivan Fernandez-Corbaton
(ドイツ カールスルーエ工科大学)
「The definition of electromagnetic chirality for general objects」
11:45-- 昼食
13:30--14:15 中田 陽介
(東京大学 先端科学技術研究センター)
「チェッカーボードメタ表面の臨界転移:
基礎とテラヘルツ周波数における動的偏光制御への応用」
14:15--15:00 大野 誠吾
(東北大学 物理学科)
「モアレ型メタ表面に生じるベクトル場の設計と光の制御」
15:00--15:45 冨田 知志
(奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学領域)
「対称性が破れたメタマテリアルを用いた光操作」
事前登録・参加費は不要です。会場に直接お越しください。
連絡先:冨田 知志(奈良先端大・物質創成)