奈良先端未来開拓コロキウム2012
「メタX(メタエックス) version 2.0」
公開シンポジウムのご案内
「メタX(メタエックス) version 2.0」
公開シンポジウム
程度の差はあれ、自然科学・技術の目的は「自然を知り、それを越えようとする」ことでしょう。
よって最先端の自然科学・技術の研究には、これまで認知されてこなかった多数の
「メタ:higher, beyond」が潜んでいることが期待されます。本コロキウム「メタX」は、
それら"潜在的なメタ"を炙り出し、有機的に連携させることで、
新しい学問領域を創出することを目的としています。
第一回目の「メタX」は2012年3月2日に開催し、
濃密な議論を集中的に交わし、新しい共同研究の可能性を感じさせるものでした。
ただし、1日間という短期間の開催であったため、
講師の方々の研究の背景まで深く理解するには至りませんでした。
真に意味のある共同研究の推進、新しい学問分野の創出のためには、
研究者が背負っている背景のみならず、研究者個々人のものの考え方、価値観などを理解しておくに越したことはありません。
そしてそのためには、多少遠回りになっても、「じっくりと話を聞く」ということ以外の方法はないと考えられます。
よって第二回目である今回はversion 2.0と銘打ち、8月22-24日の3日間のNAISTでの滞在型で開催します。
講師の方々には十分な時間を使って、その研究の背景、基礎から最新の状況、問題点までお話しいただきます。
そして、みなさんとじっくりと議論を行いたいと思います。
主催:奈良先端科学技術大学院大学
協賛:科学研究費補助金 新学術領域研究 「電磁メタマテリアル」
日程:2012年8月22日(水)〜24日(金)
場所:奈良先端科学技術大学院大学 図書館 マルチメディアラウンジ
キャンパスマップ
の2番の建物の二階にあります
プログラム
8月22日(水)
13:30〜 開催の挨拶
13:40〜 宮崎 康次(九州工業大学)
「メタ熱物性:熱伝導とふく射」
14:40〜 休憩
14:50〜 佐藤 琢哉(東京大学)
「メタ光磁性:光を用いた磁石の高速制御」
15:50〜 休憩
16:00〜 石川 篤(理化学研究所)
「メタ光学素子:シリコンプラズモニクス」
17:00〜 休憩
17:10〜 松村 泰起(フロリダ大学)
「メタ・エンジニアリングデザイン:統計はロケットのデザインを変えるか?」
18:10〜 休憩
18:20〜 冨田 知志(NAIST・物質)
「カイラルメタ界面:砂糖と色素で磁石をまねる」
19:30〜 懇親会 (講師以外の方で懇親会参加予定の方は、冨田までご一報ください)
8月23日(木)
9:30〜 多々良 源(首都大学東京)
「アクティブメタ磁石:電流駆動磁化によるメタマテリアルと増幅」
10:30〜 休憩
10:40〜 上田 哲也(京都工芸繊維大学)
「メタマイクロ波工学:非相反メタマテリアル」
11:40〜 休憩
11:50〜 澤田 桂(理化学研究所)
「メタ光学:アナロジーを楽しむ」
8月24日(金)
9:30〜 中山 和之、大野 誠吾、黒澤 裕之(東北大学)
「メタ光物性」
10:30〜 休憩
10:40〜 赤沼 啓志(NAIST・バイオ)
「メタ生物学の観点から発生学を考える:たまたまつくる細胞の形が未来を決める」
11:40〜 休憩
11:50〜 松尾 貴史(NAIST・物質)
「メタタンパク質:タンパク質に結合している金属イオンの性質をコントロールする」
参加無料、申込不要:当日会場までお越しください
連絡先:冨田知志(奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学研究科)