奈良先端未来開拓コロキウム2014
「Meta-X(メタエックス) version 3.1」
公開ワークショップのご案内
「Meta-X(メタエックス) version 3.1」
公開ワークショップ
"ゆらぎとカイラリティとメタマテリアル"
程度の差はあれ、自然科学・技術の目的は「自然を知り、それを越えようとする」ことでしょう。
よって最先端の自然科学・技術の研究には、これまで認知されてこなかった多数の
「メタ(ギリシア語)=より高い、越える」が潜んでいることが期待されます。本コロキウム「Meta-X(メタエックス)」は、
それら"潜在的なメタ"を炙り出し、有機的に連携させることで、
新しい学問領域を創出することを目的としています。
前回(第三回)は、昨年8月の2日間にNAISTでの滞在型で開催しました。
講師の方々には十分な時間を使って、その研究の背景、基礎から最新の状況、問題点までお話しいただきました。
それを元にして、深く活発な議論が起こりました。
今回もこのかたちを踏襲し、みなさんとじっくりと議論を行いたいと思います。
前回の議論に基づき、第四回となる今回の「Meta-X(メタエックス) version3.1」では、
「ゆらぎ」と「カイラリティ」と「メタマテリアル」をテーマとします。
非線形効果や量子真空効果などと関係が深い「ゆらぎ」と、
空間反転対称性の破れがもらたらす「カイラリティ」と、
あらゆる効果を繰り込んだ古典論的な存在である「メタマテリアル」の境界領域には多くの謎が潜んでいます。
しかしこのような議論は、世界的に見ても、始まったばかりで全く深まっていません。
よって今回は、メタマテリアルはもとより、マイクロ/ナノ電気機械システム(MEMS/NEMS)、
量子真空効果、量子光学、量子情報、光学活性などの専門家に集まっていただきます。
そして、カイラリティをもつメタマテリアルで如何にゆらぎを検出するか、
カイラルなメタマテリアルにゆらぎがどのような影響を及ぼすのか、
そもそもそのような境界領域がどれくらい広く深く存在するのか、
などについての議論を試みます。
なお、活発な議論に適した軽装でお越しください。
主催:奈良先端科学技術大学院大学 研究戦略機構
日程:2014年10月22日(水)〜24日(金)
場所:奈良先端科学技術大学院大学 図書館 マルチメディアラウンジ
キャンパスマップ
の2番の建物の二階にあります
プログラム
10月22日(水)
13:30〜 開催の挨拶
13:40〜 冨田 知志 (奈良先端科学技術大学院大学)
「カイラリティと磁性をもつメタマテリアルで光を曲げる」
14:40〜 休憩
15:10〜 岡 隆史 (東京大学)
「ひかりのドレスとフロッケ相転移」
16:10〜 休憩
16:40〜 稲田 聡明 (東京大学)
「高輝度X線を用いた素粒子実験」
19:30〜 懇親会
(講師以外の方で懇親会参加予定の方は、事前に冨田までご一報ください)
10月23日(木)
9:30〜 中山 和之 (福岡大学)
「ヴァーチャルフォトン温故知新: 身近に潜むお化け光子」
10:30〜 休憩
11:00〜 岩見 健太郎 (東京農工大学)
「プラズモニック微細構造の製作法と可視・赤外デバイスへの応用」
12:30〜 昼食
13:30〜 東 浩司 (NTT物性科学基礎研究所)
「線型光学素子に基づく量子情報処理」
14:30〜 休憩
15:00〜 湯浅 順平 (奈良先端科学技術大学院大学)
「光のスピン状態制御を可能にする分子システムの開発」
10月24日(金)
9:30〜 金森 義明 (東北大学)
「マイクロマシニングによるメタマテリアルの製作とMEMSによる可動メタマテリアルの可能性」
10:30〜 休憩
11:00〜 澤田 桂 (理化学研究所)
「メタマテリアルとゆらぎの幾何」
12:30 閉会
参加無料、申込不要:当日会場までお越しください
連絡先:冨田知志(奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学研究科)