シリーズ 青葉山 194 サワシバ
沿いに登る。流れに手を差し入れると、冷たさで一瞬体が緊張する。ふと見上げると、みの虫姿の果実が目に入った。サワシバだ。
果実がほつれ、クルクルと落ちた。堅い種子を一粒ずつ乗せて、小舟の形の苞(ほう)が幾つも水面を流れて行く。残りわずかなウリハダカエデの葉も、一気に散った。
カバノキ科の落葉高木。
水分の多い肥沃な場所に好んで生育します。園内では本沢かメグスリ坂への登り口辺りに多く見られます(地名地図)。高木になりますが比較的寿命が短いため、巨木はみられません。