シリーズ 青葉山 31  アカシデ 

 

(C) Kahoku Shimpo. 

(りょう)線に立つカバノキ科のアカシデ。根元から1mほど上が、しっとりとぬれている。近づいてみると、キツツキが幹に空けた穴から樹液が染み出していた*。気温の上昇とともに、木々たちも活動期を迎えたようだ。
木陰に隠れているとエナガがやってきた。懸命にホバーリングをしながら樹液をなめている。

樹液の成分は糖分やたんぱく質など。野鳥や昆虫にとっては重要な養分になるのだろうが、人間にとってはただ渋さが舌に残るだけだった。

 

(河北新報社提供 初出 1991.3.14)


アカシデ
Carpinus laxiflora (Sieb. et Zucc.) Blume
カバノキ科

明るい林にふつう。竜ノ口渓谷の断崖の上縁でアカシデ林を形成する。
* シデの仲間は樹皮が薄いので、簡単に樹液が出ます。
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