* これの極端な姿が仙台市の街路樹のケヤキ。今度街を歩いたときに見てください。幹の下の方から無数に細かい枝が出ている個体が多いです。枝を伸ばしても、片端から剪定されてしまうからでしょうか。それとも、やはり全体に調子が悪くなってきているのでしょうか。こうして回復しようとする力があるだけ、まだ元気だとも言えるのですが。
■ モミ、カラスザンショウ、イヌシデ…。どうしても下から見上げたアングルの写真が多くなります。植物園は、起伏に富んだ地形に密に生えた森の中を、なるべく壊さないように細い道をつけた施設です。植物園として保護の網がかかって以来、木々は大きく育ち、森の見通しは悪くなりました。枝葉は、私たちの視線より随分上の方に行ってしまいました。一本の木の全体を他から区別してとらえようとすると、空をバックに下から見上げる絵になりがちです。