シリーズ 青葉山 156  ミヤマガマズミ 


 

 


新緑の5月に見た白い花。

 
りの秋には花の数だけ果実を付け、小鳥や小動物たちの貴重なエサになるはずだった。

しかし、ことしはどうも様子が違う。長雨や日照不足のせいか、実の付き方が少ない。

7mmほどの赤い実−。ただでさえ少ない動物たちの"分け前"を一つだけ失敬する。口の中に、すっぱい"秋の味"が広がった。スイカズラ科の落葉低木。
足元では、ミズナラのドングリが早くも根を地中に伸ばしていた。
(河北新報社提供 初出 1991.10.18)

ミヤマガマズミ
Viburnum wrightii Miq.
スイカズラ科
望洋台周辺などの明るい林内や林縁にふつう。

 薄暗い園内よりは、車道に面した明るい林縁でよく見かけます。ガマズミと同様に、ハナアブや小型のハナバチが中心に訪花します。

近縁のガマズミの実は甘酸っぱくて美味しいのですが、ミヤマガマズミは酸っぱいばかりです。そのためか、ミヤマガマズミの実は比較的遅くまで食べられずに残っている印象があります。

 → 冬の日のガマズミ(青葉山30)
 → ミヤマガマズミの花(青葉山78)