シリーズ 青葉山 155  ホシホウジャク 


 

 

 
ンニンソウの群落で、ハチのようなかすかな羽音を聞いた。一見、重そうな体を、力強い羽ばたきで軽々と操って来たのは、ガの仲間、ホシホウジャクだ。

自分の体長ほどもある長いストロー状の口吻(こうふん)を「く」の字に伸ばし、ホバリング(空中停止)しながら食事を始めた。テンニンソウの花冠から伸びた雌雄のしべを押し分けて、吸蜜している。

重い羽音をたてて、キイロスズメバチ*が花にやってきた。ホシホウジャクはジェット機のように、素早く飛び去った。

スズメガ科。翅開張約6cm。

(河北新報社提供 初出 1991.10.17)

ホシホウジャク
Macroglossum pyrrhostictum Butler
スズメガ科

青葉山周辺で見られるスズメガの仲間としては、最も普通な種の一つです。スズメガは夕刻から夜に活動するイメージがありますが、ホウジャクやスカシバの仲間は昼間から比較的活発に活動し、特に曇りの日によく見かける印象があります。

植物園ではクサギやアザミの類に訪花しているのが観察されます。ただし花粉を運んでくれることは少なく、ほとんどの花にとってはやっかいな盗蜜者だと思われます。幼虫の食草はヘクソカズラです。

* → キイロスズメバチの巣 / → キイロスズメバチ(青葉山135)