コバギボウシ
Hosta albo-marginata
(Hooker) Ohwi
ユリ科
メグスリ台などの明るい林床、林縁、草地にふつう。
青葉山では道沿いなどに点々と生育しています。花が大きく目立つ割に、昆虫の訪花を見ることは少ないのですが、確かにトラマルハナバチが重要な花粉媒介者として働いているようです。
花の基本構造はゼンテイカ(青葉山89)によく似ています(雄ずいや雌ずいが上向きに反り返っているところや、花被片が集合(ギボウシは合着)して筒状になっている所など)が、ゼンテイカは花が漏斗状に大きく開いているのに対して、ギボウシの場合は細長い筒状で、特に基部は合着して小管状になっています。花粉を運ぶのは主に前者ではチョウ類、後者ではハナバチ類で、花の形が花粉媒介者に対応している好例といえます。
→ 秋の日のコバギボウシ(青葉山175)