有機高分子固体の放射線劣化の研究
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ポリエチレンやポリプロピレンといった有機高分子材料は、レジ袋や不織布など我々の生活には欠かすことのできない材料であるだけでなく、原子炉内部のケーブルの被覆材や宇宙用の部材として利用されています。これらの有機高分子材料を放射線や宇宙線被ばく環境下においておくと、放射線による劣化が引き起こされ、材料や施設の健全性を脅かすことが問題とされています。
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当研究室では、学内外の放射線施設を利用して高分子材料に放射線を照射し、その化学構造や力学特性、あるいは自由体積空孔の変化を測定することで、高分子材料の放射線劣化を調べています。本研究テーマは、原子炉施設などの安全性・健全性の評価といった社会的な側面だけでなく、放射線の種類による線質効果といった基礎研究、あるいは材料の耐放射線性の研究や放射線を利用した新規材料創製などの材料研究まで、幅広い分野に知見を与えます。
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