高知県, 長崎県, 鹿児島県は国民医療費の上位 3位.

しかし平均寿命は上位 3位ではない.

東京都, 神奈川県, 愛知県は年収の上位 3である.

しかし平均寿命は上位 3位ではない.

各都道府県で平均寿命の差はわずか.

滋賀県は国民医療費が少なく, 長寿.

滋賀県民, あっぱれ！

各都道府県における国民医療費の差が, 各都道府県での年齢分布の違いに起因するかを調べる.

都道府県ごとに, 各都道府県の年齢4区分別人口（0-14歳, 15-64歳, 65歳以上, 75歳以上）をそれぞれの総人口で割った値を, 縦軸に示す（図１）.

国民医療費　上位 3位の高知県, 長崎県, 鹿児島県, 最下位の千葉県,　比較として滋賀県, および平均寿命が最下位の青森県を選ぶ.

千葉県, 滋賀県は15-64歳の人口比率が高く, 65歳以上の人口比率　が少ない.

高知県は, 65歳以上の人口比率が高い.

通院する人口の割合が65歳以上の人で高くなると仮定すれば, 国民医療費は高知県で高くなる.

しかし,青森県, 長崎県, 鹿児島県では, 人口分布に差がなく, 長崎県, 鹿児島県の国民医療費が高いという理由にはならない. 　国民医療費の支出と年齢分布には, 相関がない. 　

図１. 各都道府県の年齢4区分別人口（0-14歳, 15-64歳, 65歳以上, 75歳以上）をそれぞれの総人口で割った値を, 縦軸に示す [3].

参考文献

[1] 厚生労働省, 平成30年度国民医療費の概況, 2020.
[2] 年収ガイド, 2019年都道府県別年収ランキング, 2020.
[3] 総務省統計局, 日本の統計2021 第2章人口・世帯, 2021.