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リンパ節介在血行性転移理論 -新しいリンパ節転移理論とは-

2021.02.02 note

がん細胞は,輸入リンパ管からリンパ節に侵入し,辺縁洞で増殖します.

これが,リンパ節転移の始まりです.

リンパ節内部には血管網が発達しており,これらの血管はリンパ節外の血管と吻合しています(ほとんどの教科書には, この解剖学的構造の記載がありません).

辺縁洞に増殖するがん細胞は,この吻合する血管に侵入し,血流にのって遠隔臓器に転移をするのです.

この考えを「リンパ節介在血行性転移理論」といいます.

この理論に従うと,原発巣が確認された段階で原発巣周囲のリンパ節を治療することが必要になります.

わたしたちは,リンパ節に直接薬剤を投与するリンパ行性薬物送達法を開発しています.

センチネルリンパ節や遠隔転移を治療・予防したいと考えております.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25824032/

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28237707/

https://jcmtjournal.com/article/view/2893